アメリカでの研究で、文法ミスを指摘する人がどんな人かが分かったという話
2024.2.2更新
横浜の英語・タイ語講師 佐野なおこです。
神奈川県横浜市海沿いの教室で、大人初心者の方に人対人の英会話、タイ語会話を教えています。
私の教える対象の方は、子供ではなく大人の方です。教室やセミナー会場も含めますと、大学生から70代くらいの方まで幅広くいらっしゃいます。
得意分野は、接客業、海外旅行、ミドル・ロングステイ、押し活に絞り、自分の教えられる範囲に狭めています。
内容が内容なので、プライベート、グループ問わず、皆さま自分の生きる目的にあったことを楽しそうに学んでいらっしゃいます。
大人からの語学は大変なことも
その反面、大人からの語学は肉体的、精神的な大変さも伴います。
各言語には独特の発音、リズムがあり、日本語にはない口の形、深い呼吸をする必要があります。
それは、今までの人生の中でしたことのない体の動きをするということです。当然、恥ずかしさも伴います。
また、生徒様が語学を使う場は、ご自身の職場やお店、海外旅行・滞在先、推しのコンサートなど。
講師がその場に行って助けたり、一緒に応援することができません。このため、その現場で困らないようにふさわしい言葉の使い方、心構えについて詳しく教えるようにています。
分かりやすく言うと、生徒様が「現場に出るためのサポート」、「現場から戻られた後のアフターケア」といったことが、私の役目です。
外国語ユーザーを脅かす、文法ミスを指摘する人の存在
しかし、講師が力を尽くしても現実はそう甘くありません。
それは、文法ミスを指摘する人の存在が気になってしまい、せっかく覚えた外国語を発しにくいということです。
以前、複数の生徒様からも「職場に英語の文法警察や発音警察がいて、ミスを指摘されたり、マウント取られました」ということを聞いたことがあります。
実際、周りにミスを指摘する人はいなくても、日本語以外の言語を話すとなんとなく誰か見張られている気がして、思うように力を発揮できない方もいらっしゃるという話も聞きます。
文法ミスを指摘する人は嫌な人であるというアメリカでの実験結果
文法ミス指摘者、文法ミス見張り番が恐くても、語学を習う方が少しでも前へ進めるようにできないかと思っていたら、こんな記事を見つけました。
「文法ミスを指摘する人は”圧倒的に性格が悪い”ことが最新研究で判明!」
以下、Mishigan News(2016年3月29日付)アメリカ・ミシガン大学の言語学者の先生が行った、「人の性格が書き間違いにいかに反応するか」という実験。
この実験に参加した83人全員に、ミスのない完璧な文章と、タイプミスを含んだ文章、文法ミスを含んだ文章を読ませたとのことです。
その結果、less agreeable people(付き合いにくい嫌な人)は文法ミスに敏感で、less open people(開放性の少ない人)はタイプミスに敏感であるという結果が出たとのことです。
アメリカでは、勘や感情まかせにせず、実験を行い、データをしっかりとるのですね。日本人が学ぶべき点だなと思います。
関連する英文記事も載せておきます。
英文の読み方の手がかりとして、よかったらご参考ください。
アメリカの実験結果によって改めて感じたこと
文法ミスを指摘してくる人は、知識が豊富で、優秀で間違えたことがないくらい完璧な人なのかもしれません。
その反面、一緒にいると辛く離れたほうが良いと思ってしまうかもしれません。実験結果のとおり、「嫌な人」と思うからです。
そして、自分もそんな「嫌な人」になり得るということ。経験を積めば積むほど、「実るほど頭を垂れる稲穂かな」の心が必要かもしれません。
私も指導者としては生徒様に修正を入れますが、教える現場以外では講師のオーラを全消ししています。
よほどでない限り、英語やタイ語のミスを見聞きしても寛容になっています。
英語やタイ語でコミュニケーションする楽しさを多くの人に持っていただきたいからです。
でも、もし「どうだったですか?」と聞かれたら、頭ごなしに否定せず、共感できる点に共感したりします。
修正の余地があれば「●●という言い方でも大丈夫ですよ〜」のように丁重に答えるようにしています。
あまり他人の粗探しをしていると、自分がそれをされてしまいます。
完璧さにこだわって人間関係に亀裂をいれず、できるだけ円満に皆さんと過ごしたいと思っている、そんな人間です。
それでは、今回はこの辺で失礼します。最後までお読みいただきありがとうございました。
接客・やさしい英語・タイ語教室 横浜サワディーブリッジ
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