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柴犬ってどんな犬?

和犬の代表といえば柴犬ですよね。いまでは豆柴なども登場し、マンションでも飼いやすくなりました。映画『HACHI 約束の犬』の影響で、海外でも人気になりました。

ちなみに、忠犬ハチ公は、本当は秋田犬です。ハチ公の子犬時代はシバが演じたといわれており、その可愛さから海外で人気に火が付いたようです。

そんな柴犬ですが、飼育初心者には扱いづらい側面もありますので、どのような点に気を付けたらよいか、ご紹介します。

基本情報

英語名:Shiba Inu
原産国:日本
サイズ:小型犬
グループ:5G 原始的な犬・スピッツ
体高:40cm程度
体重 :9kg前後
その他:1936年に国の天然記念物に指定された

見た目の特徴

体高より体長がやや長い体つきで、小型ながらも骨格がしっかりとして、均整がとれています。小さな立ち耳で、巻き尾、短毛でダブルコートが特徴で、色は黒や赤褐色が多いです。巻尾は左巻きや右巻き、さし尾など個々に差があります。
体質は強健で素朴感があり、動作は敏捷、筋肉がよく発達しています。

同じ柴犬でも、タヌキ顔のほうが、キツネ顔よりも扱いやすい傾向があります。これはロシアの生物学者ドミトリー・ベリャーエフが発表した研究結果で、「人への従順性は、犬の見た目の特徴に影響する」ということがわかっているためです。巻いた尾、たれ耳、マズルが短い、目が少し離れている、こういった特徴がある犬ほど従順性が高いといわれているんですね。

性格の特徴

縄文時代から人間の狩猟のパートナーとして生活を共にしてきたといわれる柴犬。程度の差こそありますが、獲物を目の前にして猟師がいないとき、または猟師がいても十分な命令を出さないとき、自分の判断で行動する犬種です。
また、犬の起源とされるハイイロオオカミに遺伝的に近い位置にあり、人による交配の影響が少ない、いわゆる「改良」があまりされていない犬種です。そのため、野生の性質をまだ強く残しており、縄張り意識警戒心神経質さ、食べ物やおもちゃなどの所有物への執着心も強い傾向があります。

トレーニングのポイント

前述の野性味&クールさがかわいい飼い主も多いと思いますが、特にトレーニングをせずに、犬の好きなように暮らしをさせていると、「うなる」「咬みつく」などの攻撃行動が悪化し、飼い主の手に負えなくなるパターンが多くなってきます。

例えば・・・

・一緒に遊んでいたおもちゃを取り上げようとすると、うなる
・ご飯をボウルに入れてあげていたら、ボウルを下げるときにうなる
・骨やデンタルガムなど、一度渡したものを返してくれない
・知らない人が家にきたり、チャイムが鳴ると、吠える
・ほかの犬が飼い主または自分のテリトリーに入ってくると威嚇する

こういう行動が少しでも見られたら、危険信号です!一刻も早くトレーニングをしましょう。

トレーニングでは、社会化とオビディエンストレーニングの両方を進めますが、柴犬の社会化期は他の犬よりちょっと早いんです!3か月齢から始めるのでは遅いくらいです。家に来たらすぐに、いろんな人や犬、場所になれさせていくようにしましょう。

また、オビディエンストレーニングでは、オスワリ+マテができるようになると、おもちゃやボウルを取り上げやすくなります。

Tips
・何かを取り上げるときは、他においしいものや犬が興味のあるものをあげて、「おもちゃがなくなっても、もっといいことがあるんだ!」と覚えさせましょう。
・おもちゃや骨など、犬が長時間遊ぶことができる(所有できる)ようなものは置かないようにしましょう。

プロに相談する判断ポイント

もし、人や犬に対して咬みつく、咬みつく素振りをするなんて行動が出てしまったら、もう専門家に相談しましょう。犬の行動の要因をコンサルテーションしてもらったうえで、改善指針を立ててもらうことをおすすめします。

残念ながら、犬の行動は自然と治ることがないんです。。。しかもどちらかというと、悪化することが多く、「今は空噛みだけで、この子は本当は噛むつもりないんです」なんていってても、ある日突然本当に人を咬んでしまったなんてことも聞きます。

社会において、他の犬や人間を攻撃することはあってはならないですよね。
飼い主さんもこんなこと読むと、不安になるかもしれませんが、一度コンサルテーションを受けることをおすすめします。

まとめ

神経質で攻撃性が強くでることもある柴犬ですが、きちんとトレーニングをすれば、頼もしい伴侶となります。トレーニングの仕方がわからない、犬の生態をまだよく知らないという方にはお勧めしない犬種ですが、もしそれでも飼育する場合は、迎えたらすぐドッグトレーナーさんとトレーニングを始めましょう。

何より、こんなに和が似合うわんこはいませんよね。より良い犬との生活のために、参考にしていただけると嬉しいです。

しつけの相談や問題行動を治したいという方はこちらまで

もっと柴犬を知りたい!という人はこんなサイトも参考にしてね!

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