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【インタビュー】 『干支ラベル』コラボレーション/ペインター、壁画家 Kensuke Takahashiさん

23年目を迎えた「横浜ビール」は、横浜市内で最も古くからあるローカルビアカンパニーです。ビールを通して、地元の生産者や飲み手の方々との繋がりを大切にしています。更に2022年は『あなたの暮らしにワクワクを』というミッションのもと、沢山のワクワクをお届けしています。

今回ご紹介するのは、ペインター・壁画家のKensuke Takahashiさん(以下、Kensukeさん)です。

Kensukeさんは、横浜出身のペインター、壁画家。横浜を中心に壁画や飲食店舗内壁面アート、企業や行政へのアートワーク提供やライブペインティングイベト出演等活躍の場を広げています。

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また「横浜ビール」とのコラボレーション歴は長く、毎年発売している干支ラベルビールは9年目を迎えました。更に直営店「驛の食卓」の壁画もKensukeさんによるものです。

今回は「横浜ビール」との出会い、アーティストとしての経歴や想いについてKensukeさんと親交の深い「横浜ビール」専務取締役の竹内和人が伺いました。

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KensukeTakahashi                                                                        横浜出身在住のペインター、壁画家。確かな描写力・緻密なテクニック・現実を飛び越える自由な発想力で、あえて画風を決めずに描くスタイルで壁画や飲食店舗内壁面アート、企業や行政へのアートワーク提供やライブペインティングイベト出演等活動の幅を多岐に広げている。近年では、大型の壁画制作としてJR横浜駅エキナカ・横浜吉田町・横須賀・町田・Pow!Wow!Japan神戸・マカオ等や、アートワーク提供として神奈川県啓発事業・横浜開港祭、横浜ワールドポーターズ。

「絵でやって行こう」と決意した頃

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竹内:絵を始めた最初のきっかけは?

Kensuke:27歳ぐらいの頃に「絵でやって行こう」って思い切って決めたんですよ。当時は、絵を生かす仕事と言っても漫画家ぐらいしか思い浮かばなかったから、とりあえず描いてみて。

どうにか漫画を描いて「ヤングジャンプ」に送ったら有名な漫画家の担当編集者と会うことになって「ネーム(漫画の設計図)を一本書いて持ってきて」と言われたけど全然描けなかった。

竹内:最後までネームは送らなかったの?

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Kensuke:結局、連絡はその後も来ていたけどだめで。「あーもう漫画は向いてないわ」って挫折した時に親しい友達から絵を描いてって頼まれて。

その友達とは音楽とか共通の好きなものが沢山あったから、一枚の絵に全部詰め込んでプレゼントしたらめちゃめちゃ喜んでくれて。

その時、俺もめっちゃ楽しかったんだ。こういう事がしたいんだって、作品となる絵を一枚描く事から始めようと思ったのがその頃かな。

竹内:絵を描くことが生業になったりビジネスと結びつける方法が開拓されていなかったんだね。ライブペイントとかも知らなかったし。

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Kensuke:ストリートアートとかも好きだったし、好きな画家もいたけど自分がやる事を真面目に考えた事があまりなかったね。

幼い頃から絵は描いてたんだけど、高校から26歳位までほとんど書いてなかった時期があったかな。漫画を諦めた後、結婚式のウェルカムボードとかを描きながら腕を取り戻したというか。自分の作品も描くようになったのはその頃がきっかけ。

竹内:友人とかに絵を描くところから始めたんだね。

Kensuke:バイト程度だったけどね。そのタイミングで今の嫁と結婚しようと話していて「まずは就職して」ってトラックの運転手に就いて。他の仕事に誘われても、満足してしまうと絵の仕事をしようと思わないだろうと断ったんだ。トラックの運転手は十年くらいしたかな。

所属する「GardenGrove」との出会い 

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竹内:今、所属している「GardenGrove(ガーデングローブ合同会社)*」の皆とはどうやって出会ったの?

*ガーデングローブ合同会社                     横浜を拠点とし「アート/音楽を通して、街とアーティストを繋ぐ」をコンセプトとした、ペインター・ミュージシャン・デザイナー・ビデオグラファー等のマネジメント・エージェント。

Kensuke:空いた時間で作品を作るようになって、活躍している絵描きの人を探したり、展示会や個展に行って会いに行ってみたりした時期にドラゴンさん(Dragon76さん)とかバル君(GardenGrove代表)に会ったかな。

格好良いと思ったCDジャケットの絵がドラゴンさんが描いたもので。月一回「グラスルーツ」でライブペイントのイベントを開催していると知って見に行ったね。

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竹内:「グラスルーツ」はその頃から出入りしたの?

Kensuke:正確には、その二年前に友達の紹介でグラスルーツ」に絵を見てもらいに行った事があったんだけど、当時は作品が足りないからまた作品が溜まったタイミングで連絡すると伝えてから行ってなかったね。

そうして久しぶりに行ったら自分の事を覚えてくれて「じゃあここで個展やろう」って話が決まったんだ。同世代の絵描きがいるっていうのもあったし、自分の事も知って貰えるようになって、そこから人脈が広がって横浜で活動し始めた。

竹内:世界で通用するアーティスト活動をしている人と直接関わる環境に恵まれたんだね。

Kensuke:生まれも育ちも横浜だけど、横浜の凄いところだなと思った。そういう人たちがいたお陰もあるし「グラスルーツ*」っていうハブがあって、散々出入りしてそう言うところで作品を見てもらって刺激を受けながら絵を描いてきたよ。

*横浜GRASSROOTS
横浜駅にほど近い鶴屋町にあるダイニングバー
1996年オープン以来、アートと音楽好きの憩いの場として愛されている。気軽に食事やお酒を楽しめるウッディでアットホームなお店           

「横浜ビール」とのコラボレーション

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竹内:「グラスルーツ」で初めて会ったんだよね。ケンちゃんの絵を見た最初の印象は、凄い緻密で素敵な絵を描く人だなと思ったし、横浜ビールも一緒に何かやりたいなって思った。

Kensuke:「横浜ビール」は普通に「オクトーバーフェスト」の手伝いに行って、初めてクラフトビールの存在を知ったよ。ヴァイツェンやばいっすね、みたいな。

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竹内:本来、アーティストに声を掛けるべきじゃないじゃん。単純に人が足りないから誘ってみたんだけど、それも無駄になってないんだね(笑)。

そういう経緯もあって、ティーシャツを作ろうと依頼したのが最初だね。それを「オクトーバーフェスト」のユニフォームにして。そしたら反応が凄いのよ。結果、グッズとしても人気でケンちゃんの絵は人を惹きつけるんだと実感したのが九年前か…。

Kensuke:ライブペイントに呼んでもらったりもして。

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竹内:干支ラベルのコラボビールも今年で九年目ですよ。一番初めは午年だからあと三回で十二支だ。今回の出来はどうですか?

Kensuke:今回の寅は凄い良いと思う。一番良い。

竹内:今回はどういうイメージで仕上げましたか?

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Kensuke:絵って構図が大事というか。動物を描くにしても大体似通っちゃう。立ち姿、顔だったり定番を外してあんまり見たことない構図でやりたいなっていうのは常に思っていて。

寅は横顔が好きなんだけど、顔だけはちょっと物足りないから身体を後ろ向きで描いて。身体の流れも見えて、見えない部分も想像できるっていうか全体の佇まいみたいなしなやかさをね。

竹内:静かな中にも動きがあるよね。

竹内:今後の展開として「横浜ビール」とアーティストKensuke Takahashiのコラボを継続をしたい。今までは作品をラベルに落とし込むっていう形を中心に、アパレルグッズの展開をスポット的にやってきたのも継続的にブランディング化していこうっていう考えがあって。

横浜ならではのアーティストとクラフトビールは「クラフト」「物作り」っていうワードを通じて親和性があると思うんだよね。異業種が一緒にやると化学反応が起きて面白いものが出来るんだっていうものを目指したいな。

2023年は兎年

23年目のローカルビアカンパニー「横浜ビール」より、新年を祝う『ペールエール 2023干支ラベル』が2022年12月20日(火)発売、順次出荷開始!

干支ラベルのアートワークを手掛けるのは、横浜出身のペインター・壁画家であるKensuke Takahashiさんです。干支ラベルを通じたコラボは、今年で10年目の節目を迎えます。新年の朝日を浴びた、野兎の躍動感が表現されています。

ビールは、新たな年の幕開けに彩りを添える、爽やかなホップの香りが特徴の「ペールエール」です。野兎の如く躍動に満ちた新年を祝うビールで乾杯しましょう!


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