見出し画像

これってホント?インプラントの噂について

医療法人社団きぬた会 きぬた歯科
院長 きぬた 久和

院長先生 切り抜き

 まず、はじめにここ数年にわたって、看板の診療科目にインプラント治療を加えている歯科医院が大変増えてきています。また、インターネットで「インプラント」と検索すれば、やまほどの歯科医院が名を連ね、情報が氾濫しています。それに伴い、前医院とのトラブルを抱え、当院に来られる方が多数いらっしゃいます。
 私が、歯科医になった理由は、私自身、歯が悪かったからです。小さいころから、厳しく歯磨きを躾られていたにも関わらず、歯が悪くなる一方でした。母親に連れられ、近隣から遠方まで、いくつかの歯科医院を渡り歩いたことをよく覚えています。
 今、このような立場になって振り返ってみれば、まだ小児専門の歯科が確立されていた時代でありませんでしたし、しっかり診療できる歯医者は、昔のこととは言え、皆無だったのかもしれません。歯科の専門書に載っている痛みのほとんどを経験したと言ってもよいほどでした。
 現在、私の口腔内には、インプラントが13本埋入されています。最初の1本は、鏡を見ながら麻酔から縫合まで自分自身で行いました。また、入れ歯を入れてみたこともありますし、最近出回っている「激安インプラント」も自ら試み、辛い思いもしました。「何故、そこまでするのか?」と、思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、自分自身の体をもって経験する必要を感じていたからです。
 昨年度(2018年度)1年間で、インプラント症例数1,229件、埋入本数2,688本。ストローマン社のみのインプラントを使用して国内最大本数を誇ります。このような立場になり、改めて多くの方々のために何かできることはないかと思い至り、記事を掲載することとなりました。皆様の健康な生活に少しでも役立つことが出来れば幸甚です。

ここから先は

3,381字

¥ 100

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?