230208 日経 業績 東レ、23年3月期純利益一転15%減に 樹脂製品の需要減
東レは8日、2023年3月期の連結純利益（国際会計基準）が前期比15%減の720億円になる見通しだと発表した。従来予想（13%増の950億円）から一転して最終減益となる。中国など世界的な景気後退懸念を背景に、家電や雑貨などに使う樹脂製品の需要減少が響く。巣ごもり需要の一巡でスマートフォンやテレビ向けの電子情報材料も落ち込む。
売上高にあたる売上収益は13%増の2兆5100億円と900億円引き下げた。看板事業の炭素繊維複合材料（CFRP）は、苦戦していた航空機用途向けが生産の復調で回復の動きがみられる。風力発電翼など産業用途向けも引き続き好調に推移するが、樹脂製品や電子情報材料などで構成する「機能化成品」事業の落ち込みを補えない。
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