池上賢先生のナラティブの論文を拝読しました
池上賢先生の論文を2本拝読しました。
「「メディア経験を語ること」とアイデンティティ : マンガに関するインタビュー調査の会話を事例として」
「マンガ経験とナラティブ・アイデンティティ : マンガ経験をリソースとしたナラティブ・アイデンティティの対話的構築」
アイデンティティをインタビューイーに内在する常に同一で固定的なものととらえず、アイデンティティを研究者が事前に同定するのでもなく、アイデンティティはインタビューの場面に応じてその都度持ち出されるものとするアプローチには説得力を感じました。
先生がインタビューの最中で、相手の発言に対し先生の解釈を述べることで、双方が作品とライフストーリーに意味づけを行っている。論文2本を読み、私はナラティブというよりはダイアローグに近いのかな?と感じました。論文のタイトルには「対話」とあります。
池上賢先生には今年(2019年)3月2日に開催された、ジャーナル『ソシオロゴス』の公開査読会議で初めてお目にかかりました。私はマンガ経験やメディア経験の研究に興味があるわけではなく、その研究で活かされるアプローチに興味があります。
池上賢(いけがみ さとる)先生は立教大学社会学部メディア社会学科の教員をしていらっしゃいます。
池上賢先生、ありがとうございました。
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