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旅行エッセイ【夜光の船旅】⑦大阪のスポーツ面

 まさか長髪論争が未だに続いているとは。 「論争」というのは甲子園高校野球のことですね。いつか私の父親(1934年生、奈良県唯一の慶応進学)が「あのな、高校野球見に行って慶応高校が帽子とったらみんな長髪やねん、びっくりしたわ」といってきて、「ふーん、そうなんや」と思っていたが2023年に慶応がベストフォー進出して、議論が沸騰するのにびっくりした。  これって勝負ついたんじゃないのか。この議論にって慶応の圧勝だろ。  これには伏線があって、ある丸坊主のチームの主将が負けた時に

    • 旅行エッセイ【夜行の船旅】⑥天神橋筋六丁目の路上ライブ(沖縄三線の店、大阪市)

       会社が北浜にあって、ちょうど天神橋筋商店街の南の端に近いので、帰り道に北の端まで散歩することが多い。ご存知の通りここは日本で一番長い商店街で地下鉄でいうと天満橋駅から天神橋筋6丁目駅まで地下鉄3駅分まるまる歩くことになる。  40分近く歩き続けて「やっと通り抜けた」と、周囲を見渡すと、オープンスペースの琉球三線(さんしん)の店を見かけた。店頭には琉球音楽のCDや楽譜が並んでいる。新品なのだがどことなく古本屋の風情が漂う。映画「ナビィの恋」で静かな父親役を演じた登川誠仁(の

      • 旅行エッセイ【夜行の船旅】⑤斜め上をいく吉本興業のお仕事(大阪市)

         私の家から吉本興業のなんばグランド花月劇場は徒歩で10分程度。時間に余裕があるときは会社に行く途中で「どれどれ」と当日の出し物を冷やかすことがある。私のような50代半ばの人間にとってスーパースターは西川きよしさん。出演される日はたいがい会社と重なっていて、何度も悔しい思いをしたものだ。  会社の帰りに数枚チラシをもらってくる。家に帰ってふと見ると山里亮太さんの顔の裏にコントの台本が印刷してあり目を疑った。「まさか社内資料の裏紙で、チラシを印刷したのか?」。  なるほど劇場に

        • 旅行エッセイ 【夜行の船旅】④満ち足りた人たちがプロスポーツを誘致してみたら(Jリーグ 奈良クラブ)

           自分は奈良県出身で、よく打ち合わせをする大学教授やテレビで見るスポーツ選手、はたまたうちの会社の社長(笑)など、個人的に応援したり付き合いはある人が何人かいる。が、よくよく考えてみると、県全体で何かを応援するということはなかったと思う。だから近鉄奈良駅前の餅飯殿(もちいどの)商店街でJリーグチーム発足の告知を見たときにはびっくりした。  いまさらだが奈良は地味だ。大阪が近すぎて進学や勤務で昼間は県内にいない人が多いこと、京都並みに遺跡も豊富で広範囲にあるがほとんど無料の屋

        • 旅行エッセイ【夜光の船旅】⑦大阪のスポーツ面

        • 旅行エッセイ【夜行の船旅】⑥天神橋筋六丁目の路上ライブ(沖縄三線の店、大阪市)

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          【旅エッセイ】夜光の船旅 ③チンチン電車をつまみにビールを飲んでみた(阪堺電車車庫、大阪市住吉区)

           先日難波の街を歩いていたら、数カ所で路上ライブをやっていた。これだとぜんぜん珍しくもないが、目を引いたのは必ずパチンコ屋の店頭でやっていることだった。またステージのそばには、機械の操作とタイムキーパーをする主催者側の担当者がいた。  なるほど、以前いた別の街ではミュージシャンが駅前や陸橋の上など適当な場所を見つけては、いつ止められるか、おどおどしながら演奏をしていたが、これだと正々堂々と演奏できるし、いわば「迷惑施設」同士の組み合わせなのでどこからもクレームが来ることはな

          【旅エッセイ】夜光の船旅 ③チンチン電車をつまみにビールを飲んでみた(阪堺電車車庫、大阪市住吉区)

          旅行エッセイ【夜行の船旅】①大の字は太でもないし犬でもなかった(大文字山、京都市)

          夜行の船旅 ①大文字山(京都市)  私と同じ大阪出身で、同志社出身の同僚に「大文字の送り火ってどんなん?」と聞いてみた。というのは流行病での自粛時期と私の赴任が重なり、この3年間見ることなく過ぎてしまったからだ。  同僚は大きなからだを揺すりながら「ま、人出が多いんですわ」。出町柳あたりの鴨川やったら見られるかな。「そんなん、みんな涼みに来ていて身動き取れませんよ。ほんまは亡くなった人を見送る行事やのにね」。そんならキミの学生時代は静かやったん?「そんなん、いつでも見られるの

          旅行エッセイ【夜行の船旅】①大の字は太でもないし犬でもなかった(大文字山、京都市)