アーティゾン美術館の山口晃展に、やられた!
東京駅の近くにある、
アーティゾン美術館へやってきた。
この美術館、私のお気に入りの1つだが、
他と違う魅力が3つある!
1つめは、会場内が、
基本的にいつでも撮影OKなこと。
普通に会話してても
注意されないのもいい。
2つめは、学生が入場無料!
常設展無料のところは他にもあるが、
ここは、特別展も無料。
この2つに代表されるように、
欧米に近い、オープンな姿勢の美術館で
とても好感を抱いている。
現役芸大生の私は、
入場無料のメリットを有効活用して
興味の有無に関わらず、
足しげく通っている。
そして3つめは、
なんとも心地いい空間であること。
エントランスから
カフェ、ショップ、
展示会場まで
スタイリッシュなデザインが印象的。
セキュリティゲートをくぐると、
金色のエレベーターへ案内してくれる。
もう、この金色エレベーターの中でワクワクする(笑)
エレベーターガール?!風のお姉さん。
ユニフォームも、内装に合わせた雰囲気でいい感じ。
今、開催中の特別展は、こちら。
メインは、山口晃の
ここへきてやむに止まれぬサンサシオン
ジャム・セッション 石橋財団コレクション×山口晃
《会期:2023年9月9日(土)~2023年11月19日(日)》
エレベーターで6階の会場へ到着!
山口晃の直筆のメッセージと
漫画でお出迎え。
場内スケッチOKは、珍しい!
来場しておきながら何だが、
実は、山口晃のことは、よく知らない。
書籍を1冊だけ持っているが、
まだ読んでいない。。。
一体どんな方なのか???
スケッチOK、
描くことは見ること、
鑑賞は制作の追体験、
といった山口晃の言葉を見て、
楽しみが増す!
東京都の地図。
よく見ると、凄く細かく描かれている。
思わず、自分の住んでいる地区を探してしまう。
探し当てたら、写真撮影している人も多数。
スケッチだけでなく、もちろん撮影もOK!
最近、撮影OKの美術館が増え
スマホやカメラを片手に見ている人が増えた。
そして、SNSにそれぞれが発信する。
今までアートに興味がなかった人まで、
情報が届くようになったと思う。
私が、こうして
山口晃の展覧会に来ているのも、
SNSを見たことが大きい。
何か発見があるかも!!と期待して(笑)
あ、これ、いいな。
身近なものを組み立てて
アートにしているのも、面白い。
ジャムセッションの1つは、
セザンヌ。
山口晃、セザンヌが好きだったのか?
セザンヌに対する熱意が感じられる。
様々な角度から分析し、
実際に模写を何度もしている。
本当によく見ている!
山口さんって、真面目だなぁ、
とつい思ってしまう(笑)
実際のセザンヌの原画はこちら。
様々な角度から緻密に計算し、
それぞれの画風で描ける山口晃。
もしかしたら、スゴイ人????
そして、
一番スゴイ!!と思ったのは・・・・
この、
モスキートルーム!!
中へ入ってみると。。。
何もない?!
真っ白の壁を、
眩しいLEDが照らしているのみ!!!
近づいたら、何かが見えるのか?!?!
隣の女性が、壁を熱心にみているので
とりあえず、真似をしてみた。
必死に見た。
周囲を見渡すと、
みんな同じように壁を凝視している。
しばらく瞳孔を開いてみていると・・・
見えた!!!!
何か、モヤモヤとしたものが。
そのモヤモヤした物体は、
万華鏡のように、少しずつ変化する。
その正体は・・・・
この説明文を読み、外へ。
あ!!!
その説明文を撮影し忘れてしまった・・・・。
本当のアートは、
自分にしか見えない❗️
目を凝らして見えた正体が気になる方は、
アーティゾン美術館へ行って、
確認してみるといいかも(笑)
軽いショックを受けるかも。。。。?!
それと、もう1つスゴイものが、
展覧会会場の構図。
展覧会の展示方法は、
キュレーターとか、
美術館が企画すると思っていたので、
新しい発見だった。
ジャムセッション2つめは
雪舟
あとから調べたら、
有名な日本画だったが、
正直、読み方を知らなかった(笑)
場内では、
「ゆきふね」と呼んでいたが、
「せっしゅう」と読むと
今回初めて学んだ。
この展覧会を機に、
雪舟の画集も見る機会ができたし、
アートから学ぶことが多い!
この絵は、山口晃作だが
雪舟的なタッチも組み込まれて描かれている。
この地図を、
みんながのぞき込んでいるので、
また、マネをしてみた。
でも、細かく描かれている以外、
何が面白いのか?!よく分からなかった。。。
すべて見終わって思ったのは・・・
山口晃って、画家なのか?
漫画家なのか!?
建築家なのか、、、
結局よくわからないままだった(笑)
でも、満足したので結果オーライ!!
山口晃については、
興味が出たので
これも買ってみた。
じっくり読んで学ぼうと思う。
次は5階へ移動。
エスカレーターも、ライティングが美しく
この空間が私は好き!
ほら、ここも美しい!!
5階の企画展は、
創造の現場 映画と写真による芸術家の記録
日本の洋画家の知識が無いので、
分からないままぐる~っと鑑賞。
有名な人の作品もあるのかもしれないが、
気になるものがあったら、それでいい。
このおじさんのメガネが、
妙に大きく、印象に残ったので撮影(笑)
桃屋の「ごはんですよ」のおじさん⁉️
と思ったら、Inokuma Genichiroと書いてある。
ん、猪熊?
あ、この人の本を1つ持ってる(笑)
こんな顔をしているとは
知らなかった。
所々に、展示画家に関するドキュメント映画が
上映されているので、鑑賞。
陶芸や、絵画を描いているのに
蝶ネクタイをしている!
おまけに、
真っ白なワイシャツに、
ビシッとアイロンがけされている。
映画では、たまたま現場を見学に行ったときに、
撮影した、と語られていたが、
違和感しかない!!(笑)
こんなファッションでは動きづらそう・・・・。
この時代、
映画撮影というのは、きっと貴重なこと。
その撮影のために、特別な装いで挑んだのだろう。。
そんな時代背景が伝わってきて違和感を楽しんだ。
最後は4階、
石橋財団コレクション選 企画展
読書する女たち
無料音声ガイドと、Wi-Fiが使えるのは便利!
全ての美術館で、こんなサービス始まったら嬉しいな。
でも、せっかくのサービスなのに、
イヤホンを持参していなかった・・・。
次回は、必ず持っていこう!
読書をする女性がテーマの絵画を
展示中。
あれ?
このマティスの絵画は、読書していないけど(笑)
これも読書してないなぁ。
ここに展示されていて、ちょっと笑える!
そう思ったのは、私だけ??
意外な作品といえば、これ。
なんと、岸田劉生の作品。
あの怖いこけしみたいな絵以外の作品を
初めて見たかも。。。
そして、アーティゾン美術館を代表する、
この2つの作品。
この作品は、石橋コレクションの中でも
目玉絵画。
「これ欲しい!」
と、見知らぬ外国の方が、
突然、熱弁!
なんだか、話が盛り上がったような(笑)
本や雑誌では見えにくい下書きの跡。
直接見ると、しっかり見える。
ピカソの息づかいを感じられるのも、
真近でみる良さでもある。
展示会場を出たところには
ライブラリーもあり、過去の図録を見たり、
情報検索も可能。
壁面に、タッチパネルがあり
展示中の絵画の情報が、ここでもみられる。
館内あちこちが、アート!
ついつい撮影したくなる。
併設のカフェを上から見ると、こんな感じ。
美術鑑賞はエネルギーを消費する。
休憩して帰ろう♪
ここのオレンジジュースが、お気に入り!
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