なぜファンタジーを書くのか①(書くジャンルと好きなジャンルがあんまり一致しない話)

おなかいたすぎてグダグダしているので、グダグダした文章を書こうと思う。

タイトルに①とつけたのは、いつかまた別角度でグダグダ書く気がするからだ。

今回は確信している。オチがない。

私はわりと異世界ファンタジー的な小説を書いている。

肌感覚だけど、ファンタジーを書く人はファンタジー作家が好きだと思う。
好きな作家として、上橋菜穂子、荻原規子、乾石智子、ホラーとかも書いているけど小野不由美、海外だったらミヒャエル・エンデとか、ル=グウィンあたりの名前が、よく上がる気がする。たぶん。

たぶんほかのジャンルでもそうだ。SFを書く人はSF作家が、ミステリを書く人はミステリ作家が好きだし、詩を書く人は好きな詩人、短歌を詠む人は好きな歌人がいるだろう。たぶん。

ところが、私が好きな作家といって思い浮かべるのは、まず夏目漱石であり、芥川龍之介や菊池寛(主に短編)である。
比較的最近読んだ中では、遠藤周作もすごくよかった。
内容というより、古風でカシっとした文体が好きだ。
これらの作家さんが、ファンタジー作家と呼ばれることはほとんどないと思う。たぶん、いやきっとそう。

ファンタジーは好きだし、上橋菜穂子や荻原規子は大好きだけど、上記した作家の後に名前が出てくるかなあというくらい。
乾石智子はすごいなって思うけど、手に取った作品はどれも私にとっては読むのに根気を使うものだったので、本当に好きかはまだわからない。

そもそも小説を読むのが好きなのかというと、小説を書いている人たちの中では圧倒的に好きじゃないほうだと思う。きっとそう。
読めば楽しいけど、読み始めるのも読み続けるのもけっこう体力を使う。

でも異世界ファンタジー小説を書くのは、けっこう好きだ。
まあ、異世界ファンタジー小説を書く人たちの中では、(圧倒的に、とはいわずとも)そこまで好きじゃないほうだと思うけど。たぶん。

なんで異世界ファンタジーなんだろうなあ、と考えながら、ここまで書いたわけですけども。

ふと思った。
私が書きたい文体(の雰囲気)は、もうこの世界のどこにも居場所がない感じがするから、ここではないどこかに居場所を求めるのかもしれないなあ。

オチはない。

真摯にファンタジーを愛するファンタジー書きさんから見れば、とても不純なんだろうなあ、なんだか申し訳ないな。

などと頭を掻きつつ、別にやめる気もないのだった。

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