CD制作のプロセス その3 やめるのにも続けるのにも勇気がいる・グッズも作ってみました
前回の補足ですが、CDの委託販売やAudio Stockの登録には審査があります。委託販売の応募フォームには、SNSやHP、YouTubeチャンネルのURLを記載する欄がありますから、予め整えておくと良いと思います。
またAudio Stockは一曲一曲審査があります。審査は音質が重要で、特にノイズや不協和音には厳しいようです。先方からノイズ除去などの修正依頼が来て、修正して審査を通ることもあります。
さて、ここからはメンタルの話です。
オリジナルアルバムを作りたいと思い始めてから制作に取り掛かるまでに随分時間が経っていますが、その間ずっと「アルバム」「アルバム」と思っていたわけではなくて、本業の英語も好きで、そっちの方に気持ちが傾いて作曲から気持ちがな離れていた時期もあったりしました。
でも、いつだったか忘れたけれど、市販のCDケースでジャケットを手作りして、空のCD-ROMを入れてアルバムに見立てたものをずっとしまったまま持っていました。
タイトルはその時から Prayers でした。この曲は作曲を始めて間もない頃に書いて、長年かけて育ててきて、アルバムを作るなら絶対にこの曲を入れようと思っていました。
そして、時々アルバム作るとしたらどんな曲を入れようかとリストを作ったりもしていました。夢を物質化したり書き出すと叶いやすいという話もあって、遊び心でやっていました。
さて、いざCD制作を始めてみたら、嬉しさよりも怖さの方が俄然存在感を増して来ました。その怖さの正体は、「こんなにお金をかけて作って、失敗したらどうしよう…。」その失敗の中身は、「せっかくdoe4のみなさんに演奏してもらっても無名の素人がプロデュースしたCDなど誰も聞いてくれないかもしれない」とか、「製品がちゃんと仕上がらなかったらどうしよう」とか。
ずっとずっと念願だったCD 作り。一生に一度きりのことになるかもしれないので、とにかく楽しい経験にしたかったし、出来る限り良いものを作りたかったです。
ある時期から「もし途中でコケたらネタにして笑い話にしよう」と思うようにしました。
実際、途中でやめようかと思ったこともありましたが、現実は周りの人たちにも知られているし、途中までにもお金もかけているし、やめるのにも続けるのにも勇気が要る…という状況になりました。同じコケるなら行ける所まで行こうと思いました。
でも、「コケる」っていったい何よ?ですね。周りの人は私のCDが出来ても出来なくても何も影響ないし、私の一人相撲。わかっちゃいるけど…😅。
でも、この時つくづく思ったのは、ここで続けることが出来たのは、本当に好きなこと、やりたいことだったからこそです。
もしこれがそこまでしてやりたいことでないと気づいたりしてやめるとしたら、それはそれで本当に勇気がいるでしょう。
風潮として「諦めないで最後まで頑張って!」というのがあるけれど、諦めるのが正解のこともあると思います。やってみたら、ただ憧れていただけでやりたいわけではなかった…ということもあるかもしれません。
昨年の12月のこと。レコーディングが近くなって、スタジオのエンジニアさんと電話で話をして切った後、いよいよ現実味を実感して、なぜか身体がガタガタ震え始めて止まらなくなりました。😖人間、寒くなくてもこんなに震えるんだ…と思いました。(笑)
そして、特に意味もなく涙が出てきて、これも止まらなくなりました。ここで、「泣き・その2😢」です。
そんなこんなでも、今年1月5日のレコーディングの当日は楽しくもありました。なんていうか、余裕のない、いっぱいいっぱいの楽しさ。😅
いっちょ前にスタジオのコントロールルームにでエンジニアさんの後ろに座って、「場違いな所にいるなぁ」と思いつつモニターに映るミュージシャンの皆さんを監視(笑)していたのも楽しい思い出となりました。
もう「笑」が多くなりますが、今思うと笑えることばかりです。
その後は、2月下旬にdoe4のメンバーにも同席してもらってスタジオで立ち合いでミキシングをしてもらいました。そろそろコロナが危なくなってきていました。もう少し遅かったら立ち合いは出来なかったところでした。
その後のマスタリングは、パソコンでのデータのやり取りなどで苦労しましたが、それは私のパソコンの性能と知識不足の問題で、なんとかクリアして、プレスの会社にデータを渡しました。(この辺は娘や息子にパソコン作業をかなりサポートしてもらいました。)
そして、約2週間後に、無事製品が届きました。すぐに試聴して、やっと安心できました。じわっと😢きて、一応ワンカウントして、「泣き・その3」です。
今日の話は思い出話みたいであまりお役に立つようなことはなかったかと思いますけれど、次回で最終話です。
このせっかくのCD作りを思い切り楽しむ為に、世界にひとつだけのグッズ、Prayersトートバッグを作ってみました。↓画像のデータを送ると使ってもらえるショップがあります。
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