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子育て中のひとり旅

パリひとり旅に行ってから1か月近くが経つけれど、今回は「子育て真っ最中のひとり旅」という視点で書いてみようと思う。

1人でパリに行くという決断。
最後の最後まで決断できなかった悩みのタネは5歳の息子のことだった。
それまでは1泊の出張に行ったことが2、3回ある程度。息子は夜はまだ私が隣にいないと寝ないし、ママ大好きな甘えん坊。

そんな息子が私がいなくて大丈夫かな、かつ寂しがる息子のお世話で夫も大変なんじゃないか…と心配でたまらなかった。
最後は夫の後押しもあり行くという決断をしたが、私の心配をヨソに、私がいない間寂しがるようなこともなければ、夜眠れないこともなかったらしい。全くと言っていいほど!

そうか。
結局は私の過剰な心配だったし、やりもしないのに頭の中で思い込んでいただけだったんだな。
そう、やっぱり何事もやってみないとわからない。

そして今思うことは、ママと一緒にいることが1番楽しくて幸せ、でなくても良いということ。パパと一緒も楽しい、おばあちゃんと一緒も楽しい、でいいじゃないか。
そうやって、家族や保育園の先生、友達など、たくさんの人の愛情を受け取りなから心豊かに育てば良いのだな。

現地から何度かテレビ電話した時も、息子はめちゃくちゃ笑顔だったし、帰ってそのまま保育園のお迎えに行った時も「寂しくて泣いたりしなかった?」って聞いたら「ママ〜そんなことぐらいでなくわけないよ〜。大げさだなぁ!」と笑われた。
成長が嬉しい。この成長を、私は寂しいとは全く思わない。

そして、パリ行きを決めてからのもう1つの大きな変化。
それは、息子を出産後ずっと消えなかった「夫はいいよなぁ…」という、あのなんとも言えないモヤモヤした思いが消えたこと。

100%消えた!!
あぁ、なんと晴れ晴れとした気分なんだろう。
そしてなんと、「今回のことで息子と2人で過ごせる自信がついたから、また行きたい時は行ってきていいよ!」とまで言われた…!
こうなってくると感謝の循環が止まらない。
(余計なヒトコトだとわかりつつ、それでも、一応、念のため加えておくと!!私はこれまでこの100倍は夫にやっているけどネ。)

ちなみになぜ夫が私のひとり旅を後押ししてくれたのか…それは日頃のコミュニケーション、これに尽きると思う。
自分がこれからどんなことがしたくて、そのためにどこへ行きたいのか、どんなことに興味があるのか、どんな思いでいるのか。
自分の気持ちや考えを、素直に相手に伝える。もちろん相手の話を聞くことも然り。

…難しい。これが実に難しい。夫婦という関係の中だとなおさら。
でも、だからやるのだ。怒るのではなく、意地を張るのでもなく(笑)

そんなこんなで、パリひとり旅は私と家族にとって、ささやかだけど大きな変化をもたらしてくれた。
もちろん、人によってタイミングは様々だし、海外に行くことだけが選択肢ではないということを付け足しておこう。

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