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夫、フランスへ!

夫が今週末からフランスへ飛ぶ。
陶芸家であり、遠州流茶道で「山田宗道」の名を持つ茶人である夫の渡仏の目的は、陶芸や茶の湯を通してフランスの方々に日本文化を伝えること。

約3年ぶりの渡仏は、夫だけではなく今後の私たち家族にとっても、多かれ少なかれ変化をもたらすことになるだろうなと予感している。

私たちは夫婦でフランス好きだ。
私は10年前に母と2人で初めてフランスを旅行した。パリの街に降り立った瞬間、恋をした。理屈じゃなく。いわゆる一目惚れってやつです。
その後新婚旅行でフランスへ。夫は当初それほど興味を持っていなかったが、私の強い勧めもあり。そこで夫もフランスのアートなどの文化に触れて、気に入ったよう。

それから息子が生まれるまでの間に2人で何度か旅行し、パリだけでなく、ニース、リヨン、ストラスブール、コルマール、ジヴェルニー、アヌシー、ヴィルフランシュシュルメールなど、地方にも足を運んだ。パリだけではなく地方にも魅力たっぷりのフランスが2人ともますます好きになった。

夫がアーティストとして1人でフランスへ行ったのは、息子が生まれた後のこと。私は育休中で子育てに追われ、疲れていた真っ最中。
当時の夫は、陶芸家としても茶人としてもまだまだこれからというタイミングで、ほとんどお金にもならないようなフランスでの展示会やお茶会のために渡仏すると言われた時は、それはそれは議論した。
今このタイミングで行く必要はないと主張する私と、今このタイミングで行くことが大切だと言い張る夫。
一生恨んでやる!と思ったこともあったが、今ではもうすっかり忘れている(笑)
今日聞いたらなんと3回も行っていたらしい!そうだったっけ?!ほんと、我ながら寛大な性格にあっぱれ!!!

当時のフランスでの活動が直接何かに結びついたわけではなかったが、3年経った今、間違いなくあの経験があったからこその今だと思える。
今回の渡仏も、当時マルセイユでお世話になっていたコーディネーターの方に切望されて、決まった。

この3年の間に夫も成長している。
3年前より美しいお茶碗をつくるようになっているし、美味しいお茶を点てるようになっている。そして何より、抱いている思想が違う。
この3年間地道に積み重ねてきたものが、どうかフランスの方々に届きますように。日本文化の良さが、フランスや世界の方々に伝わりますように。

なんだか書いていてフランスに移住するかのように思えてきたが、たった2週間です(笑)
とは言え、4歳の息子がいる我が家での夫の2週間の不在は大きい。私の仕事もそこそこ忙しいから、家事と子育ては極力省エネで。愛情だけはたっぷりと。
あと、夜はいつも夫がモーレツに話しかけてきてなかなか1人で好きなことができないから、映画と読書で秋の夜長をとことん楽しもうと思う。

色々な調整にご尽力頂いた皆様、不在の間サポートしてくれる家族、応援してくださる皆さまに心からの感謝を。
Bonne chance!!!

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