見出し画像

子どもの体験機会のために。勇気を出して、はじめて署名活動をしてみて思ったことを振り返る。

はじめに言うと、わたしは政治活動などをしたことがありません。子どもの学校のPTAも、末端の係活動しかしたことがありません。署名(票)を集めたのは、高校の文化祭で何を決めるかの学級会以来です。

そんなわたしが、勇気をだして、はじめて署名活動をするに至ったきっかけは、子どもの通う小学校からきた一枚の手紙。

7月上旬、約2週間後に控えた移動教室実施の延期のお知らせでした。すでに保護者向け説明会の1回目も終了し、子どもたちは移動教室に向けて図書室やインターネットで下調べをしてそれはそれは楽しみに過ごしていたさなかでした。▲TOP画像は移動教室で下田に行くからと図鑑を見て大好きな魚をたくさんたくさん書いていた息子の絵です(涙)

子どもたちの落胆する様子は見ていて本当に切なく思いました。

学校からの手紙の文面を見ても、「練馬区教育委員会から9月以降に延期するように言われました」「安全面を考えてという判断のようです」と、学校も納得がいっていたいない感が全面にでてる。

それもそのはず。学校は、これでもか!という保護者もびっくりした万全の感染対策を組んで実施に向けて動いていました。

・移動中のバス:たった60数人の生徒のために、大型バス3台をチャーターして、隣合う席には座らない。

・宿泊先:2段ベッドを一人で1台使い、上下どちらかは空いている状態に。

・出発の2週間前から遠出、家族・親戚等との会食の自粛要請

といった感染対策を用意していた他、参加するしないは家庭の判断ということで、参加する子・参加しない子どちらも間違っていない、どちらの選択も尊重するようにというこどもたちへの丁寧な指導も行われていました。

そんななかで届いた手紙。学校の先生たちも可哀そうに思ったのと、せめて納得する回答が得られればと、練馬区教育委員会に問い合わせました。

練馬区教育委員会の誠意のない対応に、かあちゃん怒り、勇気を出して動いた。

練馬区役所HPから「区政へのご意見」から問い合わせてみました。

結果、せめて納得できればという想いはこっぱみじんに打ち砕かれ。まれに国会中継などで見る、「質問に答えず世の中論的なので逃る回答」で質問者が怒る!となる雛型のような回答が送られてきて、いったん呆れ、夫と爆笑し、改めて読み直していて爆発的な怒りがこみ上げてきました。

かあちゃん怒ったので、意思表示のために立ち上げました。⇓ (練馬区教育委員会とのやり取りも記載しています)

動いてみて思ったこと

怒りの勢いて、さっと署名サイトを立ち上げたように書いていますが一晩うじうじ悩みました。学校に逆に迷惑をかけてしまわないかな、ママ友から嫌われたりして、そこから派生して子どもがいじめられたらどうしよう…などなど。

一晩考えての翌朝「ここで何もしなかったら一生後悔するかも」と意を決してからは早かったです。動いてみると、大げさなようですが世界が変わりました。

思ったことひとつめ。とにかくやってよかった。 仕事ではなく、暮らしの中で、おかしいと思っていること、もやもや思っていることを、おかしいと声をあげる。当たり前のことなのに、私が、きっと日本人みんなが苦手と思っていることなのではないかと思う。でも小さな一歩をやってみて思うのは、言わなければ、行動に移さなければ、容認しているのと同じだなと。失うものは特にないんだから、動いてみたほうがいいって素直に思えます。この一歩のおかげで、これから起こるであろう、理不尽なことに対して意見を言える自信がついた気がします。

思ったことふたつめ。思いがけない人が応援してくれる フェイスブックでシェアしたところ、数年前に会ったきり会えていないし連絡も特段とっていなかった友人から、とても熱量ある応援をしてもらいました。「23区内でも世田谷区はマンボウ措置中でも、普通に移動教室してますよ。ぜひ練馬区に伝えてやってください!!」とか、「拡散力ないけど、とりあえず5人は広めるから」などという連絡をもらって、嬉しく思いました。

逆に、思いがけない人に反対もされることを知りました。前職時代にお世話になったものの、私生活ではまったく接点のなかった60代の男性に、ダイレクトメッセージで、「あきらめろ」という内容が届きました。むかっとしながら返信を書いているうちに、「こういうふうに考えている人の考えを変えさせないと世の中は動かないんだ」、と冷静に思うようになりました。「この人と思っていることすべてを分かりあうことは無理だろう。でもこの人に、私が思っていること、なんでこんな行動をとっているのか知ってもらうことだけでも価値があるんじゃないか」と思えるように。


子どもの機会を尊重する気はあるんだろうか。

結果として、私が切望していた予定通りの7月中の移動教室の実施は叶いませんでした。その後、「9月以降に延期」と発表されたと思ったら、案の定五輪の影響もあっただろうにコロナ感染者が8月・9月で爆増し、「再延期」→「5年生は中止※6年生は延期」の連絡が昨日(9月2日)にありました。

やっぱ7月中にやるべきだったじゃん。7月、何の根拠もない理由で延期してなければ実施できたじゃん。と思ったわけです。

昨年からもうかれこれ1年半以上になったでしょうか。これまで募ってきた子どもの機会損失への不満。今回も今まで通り、なにも行動せずに、「またか」とたかくくって諦めることもできたけど、はじめて署名活動をしてみて、直接的な結果は出なくとも、周辺の友人や知人が賛同してくれたこと、おそらくメールをやり取りした練馬区教育委員会の担当者は「めんどうな保護者がいるから気を付けよう」といっときでも思ってもらえただろうこと、何より自分自身の中で行政に対する意識が変わったことが大きな収穫でした。

コロナ禍、そしてオリンピック・パラリンピック開催も相まって、子どもの機会がつぎつぎ奪われてる。「またか」ではなく、もっともっと、親がものいう納税者にならなくちゃいけない。つぎまた納得できないことがあったら、また物申すから、覚悟しとけよ!!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?