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友達づくり@大学生活

コロナ禍の大学生の気持ち

オンライン授業は「もう限界」学生たちの嘆きが止まりません。

想定していた暮らしができないことへの絶望と怒り。

しかも、その被害を訴えていても埒が明かない。辛さは痛いほどわかります。

大学生になって最初の友達

前世紀=20世紀の話で恐縮ですが、私が大学生になって最初に友達になったのは、同じアパートのKちゃんとNちゃんでした。初めての一人暮らし、お互いの部屋をノックして挨拶をして、初日は8:30に待ち合わせをして、3人で大学まで15分歩いて行った覚えがあります。

大学1年生の4月7日に「同じ間取りの部屋がここまで違う部屋に見えるとは!」と3人で驚いたことも鮮明な記憶です。それほど趣味やライフスタイルが異なる私たちでした。わくわくした気持ちでいっぱいでした。

しかし、時間が経つにつれ、少しずつ疎遠になり、今では苗字も思い出せません。4年間3人とも引っ越さずにいたのに、2人がどこに就職したのかも全く記憶にない、最後に挨拶をしたのかどうかも覚えていません。

トラブルは全くありませんでした。でも、それぞれの生活が動き出し、お互いへの関心を失っていったのでした。すぐお隣に住んでいたけど…。

リアルに期待しすぎかも?

「オンライン授業だから友達ができない」なら「リアルだったら友達はできる」のか? もちろんリアルのほうが知り合う機会が多いことは否定しません。

でも、「友達できない」という声… コロナ前もよく聞いた気がします。

また、私自身が語学の教師で、リアルタイム双方向のオンライン授業しかしていないせいか「オンラインでも友達は作れる」ほうに一票入れたくなってしまうのでした。

「オンラインインターンシップとかやっちゃう意識高い系学生ならできるかもしれないけど、自分は無理っす」なんて声も聞こえてきそうです。

それを後押しするかのように上述の記事ではこんな解説もされていました。

そして特に1年生を苦しませるのが「友人が全くできない」こと。会社でも同様だが、オンラインで支障なく仕事ができるのは、それまでにオフラインで築いた人間関係や信頼感があるからだ。一度も対面で会ったことがない相手と信頼関係や友人関係を築きにくいのは当然だ。

気持ちわかります。

でも、このコメントに首を縦に振り続けていても、友達はできません

オンライン授業をしている一教員からの提案です!

通信環境に問題がなければ、リアルタイム双方向の授業ではビデオをオンにしませんか。お互いに顔を見せるだけでも友達になりやすくなります。

また、ブレイクアウトではビデオオンはもちろんのこと、きちんと自分の意見を言いましょう。そして、ビデオを通して友達の表情を見て、意見や語りを興味を持って聞きましょう。

友達づくり@大学生活は、リアルでもオンラインでも他人に興味を持つことからしか始まりません。時間はかかるでしょうけれども、可能性はちゃんとある、と私は思います。

コロナ禍だからこそ、大学での社会関係資本の獲得の大切さに気づくことができました。だったら、小さな行動(=ビデオオン)をしない理由はないはずです。

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