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設定とは無意識の入れものの「カタチ」

無自覚に決めていたあなたの設定を変更する

経営相談をさせて頂いていて、「残念」と思うのは、自分の感情と向き合っていらっしゃらない方が多すぎること。そう言う方は、同時にマスコミが垂れ流すニュースや情報を無自覚に取り入れ、そのフレームでモノを考えていらっしゃる方が多い。

感染症の拡大は今年の1月、春節祭が終わってひと段落すれば、春先にはなにもかも落ち着く、当初多くの方々がはそのように感じていたはず。少なくとも私はそうでした。日を追うごとに拡大は続き、今に至ります。この間、全て上手くいっていないことは「感染症のせい」にできました。

でも、本当にそうでしょうか?

あの暗くて、寂しい4月の夜の花冷えは一生忘れないぐらい、心に残っています。でもそれは、感染症のせいではなく、先行きが見えないという思考が「不安」という感情を生みだし、その「不安」を受け止めきれない自我が「感染症のせい」に向かって走り出しただけ、でした。

お金の神様シリーズ第二弾 「3行ノートの魔法」

昨日も典型的な方とお話させていただきました。お一人は、売上80%の減少を「かってない豊かな時間」となったと受け止め、次につながる「種まき」をスタートされている方。 もうお一人はまだ起こっていない〇〇という事態を想定し、行動計画をつくる際に「難しいですね」というフィルターをかけてしまわれる。どちらがいい、わるいではないのです。ただ経営相談や事業計画作成サポートの成果は、「豊かな時間」に「種まき」をなさっている方の事業に花が咲く。

「難しい」と言葉に出してしまい、その設定に無自覚であるなら、その瞬間に「難しい」と思われる事象が彼女めがけてどんどん現実化する。

意志とは関係ない部分で何かがおきている

「3行ノートの魔法」で藤本さき子さんが述べておられるように、私たちは売り上げを上げるために施策を考え行っているのに、どんどん落ち込んだり、組織を良くしようと働きかけているにもかかわらず、更にその組織のポテンシャルが落ちて行ったりと、意志をもって行っていたはずの、行動が全く違う現実を創ることに遭遇してしまうことがあります。

それは、感情に向き合わあず、表面的な思考で考えた行動を繰り広げているから。本音はしんどいのに、本音を覆い隠して「まぁまぁ上手くいっている」とか「もっと大変な事業もあるから」とごまかしているから。

意志とは関係ない部分で何かがおきている、と感じることができたなら、その「何か」こそが、この書籍で藤本さき子さんがおっしゃるあなたの設定。

梯谷幸司先生が「すごい無意識」でおっしゃっている、無意識の入れもののカタチ。

戦略というものを創る時に、もし自分の中から、もやもやとした感情や、あれ?という違和感を微かに感じながらもそこをキャッチせずに、施策を進めても上手くいかない。それこそ、意志とは関係ない部分で何かがおきる。

わたしが一貫して感情に向き合え!と言い続けているのは、そういうこと!こころの中から湧いてくる、「そうそう」にコミットしてない提案はまぁまぁ上手くいかない、という事例を腐る程見てきたので。

感情に向き合うにはただ書き出し、眺める

月商10万シングルマザーだった藤本さき子さんが、2年で月商1400万に至るプロセスになさっていたのが、感情をノートに書くこと。書くことで自分の思考パターンに気付く。そして残したいコア、やめたいくせ、区別する。どんな時も、外に目を向けず、(自分の)内に向ける。

3行ノートの書き方 いたってシンプル

1.ありのままの今の自分を、明らめる

2.今の気持ちを全力で、感じる

3.望む世界の設定を、決める

この1.がとっても大切で、明らめるとは、本書によれば、①ありのままの感情を書く、②事実と幻に分ける。③感情(=幻)部分を掘り下げる 「なんで?」「どうして?」「ということは?」と掘り下げる ④現状の設定を知る の4つのプロセスがあります。

対話とは、この①~④のプロセスを自分以外の第3者と体験するためのものかもしれません。いずれにしても、人生も、事業も、外にどんな嵐が吹きすさんでいても、自分の中の感情とその感情に伴って、形成している「設定」と「思考の型」次第。

可視化、見える化は、自分の頭の中ら、というお話です。





京都で「知的資産とビジネスモデルの専門家」として、活動しています。現在は内閣府の経営デザインシートの普及に勤めています。