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【元教員の本音】行くも地獄。休むも地獄。


自分の体が限界で、、、
子どもが熱を出してしまって、、、
 
休みたい。休まなきゃいけない。

でも『休む』という決断をするまでのハードルが高過ぎる
 
 
 
 
担任に変わりはいない。 
休むと決めたところで、その日1日の授業内容は 考えなければならない。
 
「担任不在でもできることを」と言われてお願いできるのはプリント学習だけ。本当は、少しだけでいいから誰かに授業を進めてもらえたら助かるんだけど、、、
 
休んでるこちらが、お願いなんてわがままだし、どうせお願いしても断られるから、と自分の本音を、ぐっと飲み込む。
 
 
 
そして仮に休めたとしても、、、
次の日はもっと大変になることが分かりきっている。
 
家を6時半に出て、朝早く学校に行く。
代わりに入ってくださった先生にお礼を言いつつクラスで何かトラブルがなかったか聞き回る。
 

 

「え?昨日トラブルがあった?!」
「そして未解決?!保護者からの電話?!」
 
状況がわかる先生にとにかく聞き回る。
 
子どもにも聞き取りをして、指導をして、保護者に連絡、管理職に報告。

 
 
そして1日が、、、終わる、、、
 
今日も何もできなかった。
 

職員室に戻れば、休んでいる間に自習で出していたプリントの大量の丸つけが残っている。もちろん、いつも通りの授業準備や提案文書の作成もしなければならない。

ぐったりとしながら仕事にとりかかろうとすると

『またトラブル?』
『その仕事もまだ終わってないの?』

周りの先生からの無言の圧力だったり、実際の言葉だったりが胸にグサッと刺さる。弾き返せる強さもなく、こんなに些細な一言で簡単に傷ついてしまう自分が、本当に情けなくなる。



でも傷ついている自分に浸る時間もない。家のこと、我が子のこともどうすればいいのか絶え間なく考え続ける。
 
 


今日は帰れないから、パパに保育園のお迎えもご飯も寝かしつけもお願いしないと、、、

そんなことを考えながら、ふと思う

我が子と関われている時間は、いったい何分ぐらいなのだろう。朝は子どもが起きると同時に家を出て、子どもが寝る頃に帰ってくる。こんな生活をいつまで続けられるのだろう。でも、働かなければ生きてはいけない。周りの先生は両立できているのに、私だけができていない。

自分だけが、母としても教員としても中途半端な気がして、心底嫌気がさしてくる。

とてつもない絶望感に襲われ、帰宅するバスの中でも電車の中でも、涙が止まらない。



行くも地獄。休むも地獄。
 
 
自分のために、家族のために休んだとしても
 
何倍にも膨れ上がったそのツケを払わされる。

 
 
こんなことになるから、休めない。
 
休みたくない。

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