見出し画像

行き過ぎた「迷惑掛けるな」の末路 ~ショートショート解説


自分で書いた物語を自分で解説するなんて、スベったギャグを「ここの部分がこうなってて面白いんです」と説明してるみたいでアレなんですが…やります。

***

電車の中で熱中症で吐き気に襲われるというこの話…

実はほぼ実話です。

シャレでもなんでもなくて。

ただ実際は、吐く寸前で途中下車して難を逃れています。「このまま電車を降りなかったらどうなっていただろう」という仮想が今回のショートショートでした。

▼元ネタ


***

登場人物の「男」が僕で、「上司」は、実際には上司ではなく、以前通っていた就労移行支援施設の職員です。今の会社の二次面接に同行し、その帰り道での出来事をもとにストーリーを考えました。

さて、僕は過剰な"迷惑"思考は害だと思っています。

もちろん他人に迷惑を掛けないに越したことはありません。ただ、時には「少しの迷惑は掛けてもいい(仕方がない)」という考え方も必要だとも思うのです。


たとえば、こういうパターン。

仕事が精神的にしんどくなってきて、でも自分が休むと周りに迷惑になるから休めない。

しんどい中頑張って働き続けた結果、身体を壊し、ドクターストップがかかって休職に追い込まれて、そのまま復帰できずに退職に至る。

「迷惑掛けられない」と無理した結果、会社に大迷惑かけてるじゃないですか。

早めに休んでいれば数日の欠勤で済んだかもしれないのに。

まあこれってうつ病患者のあるある中のあるあるなんですよね。僕も2社目でやりました。
これが「迷惑」を過剰に気にした結果の末路だと思っています。


***

んで、もし電車で我慢の限界でマーライオンしたら…まあ大迷惑ですよ。

客が1人嘔吐したところで電車が止まるわけではないですが、「車内清掃を行っております。発車までお待ちください」という場面に遭遇したことはあります。


僕は吐く寸前で最悪の事態を避けるという選択をしました。

駅員さんに世話を掛けて救護室に入れてもらいましたが、どうせ掛ける迷惑度合いでいえば最小限に抑えられたと思っています

知り合いに車掌さんが居るので今回の対応について聞いてみたのですが、「気分が悪い時はすぐに声を掛けて欲しい」とのことでした。


へ○まりゅうみたいな意図的なのははっきり言って論外だし、今このnoteを書いている瞬間も外で暴走族が元気にブンブンいわしてますが、時と場合によっては"迷惑を掛ける勇気"も必要だと僕は思います。

少しの迷惑で、大迷惑は回避できるのです。

この記事が面白い、役に立ったと感じた方は、少額でも構いませんのでサポートを頂けると嬉しいです。今後の執筆の励みになります。