【就労移行支援】官公庁からデータ入力の仕事を依頼されたけど…
とある官公庁から、僕が通っている就労移行支援施設に依頼があり、データ入力のお仕事をしに行くことになりました。
何のデータ入力かというと、住民の口座情報です。
口座番号、名義人…ゴリゴリの個人情報。
公営住宅の水道料金の支払いが、これまで振込のみだったのが(!)、口座引き落としに対応するようになり、そのための用紙に書かれた口座情報をExcelファイルに入力する、というもの。
令和になって1年経つまで口座引き落としすらできてなかったということに驚きを隠せません…が、そんなことよりさらに衝撃なのが、そんな大事な個人情報を、ポッと出の外部の人間に簡単に投げてしまうということ。
「私は知り得た個人情報を一切外部に漏らしません」みたいな署名や押印は一切していません。(派遣元である就労移行支援事業所とそういう契約は交わしているらしい)
だから記事にしても特段何か問われることはないだろうということで、こうしてnoteを書いてるのですが(ちょっとヒヤヒヤはしてます)、
氏名とか口座情報を漏らしてはいけないとか(これは言うまでもないけど)、このデータ入力業務を行ったこと自体言ってはいけないのか、僕は何も知らされていません。
そんないい加減な管理でいいのかな?大丈夫かな?と、当日スーツ着てカタカタパソコン打ってる最中もずっと思ってました。
一応「実習」の名目ですが、本当の業務の請負なので、ちゃんと賃金が出ます。
1件につき35円。交通費込み。
時給換算の最賃には全然満たないけど、時給100円200円の軽作業よりは遥かに高待遇です。
少し話がそれますが…
作業所や就労移行でやってる仕事って、生産性のかけらもないものが多いんです。
以前見学に行ったとあるA型事業所は、「自己学習」の名目で利用者を部屋にほったらかしてるだけとか、声優ごっこしてたりとか、「施設外実習」といっても実際は同じテナントの自分のところのグループ会社に行かせてるだけとか…
なんでそんなことをするかというと、就労支援施設は利用者が在籍しているだけで、国から施設に助成金が出るから。俗に言う「障害者ビジネス」です。
それを思うと、官公庁でガチのデータ入力業務って、かなり社会性のある仕事だと思うんです。
なかなか社会から日の当たらない僕たち福祉サービス利用者に、こうした立派なお仕事を頂けるのは本当にありがたいこと。
ですが・・・
就労移行施設から利用者を派遣させることで、どこからか人を雇ったり呼んだりするよりは大幅な人件費カットになるでしょう。臨時の業務のためだけに増員するのは難しいはず。
そして勝手な勘繰りだけど、僕たち福祉サービス利用者(要するに障害者)を採用することで、水増し問題で信用が落ちたの庁のイメージアップ。
僕たちは(比較的)高給でやりがいのある仕事ができて、ウィンウィン。
けどやっぱり、いろいろ安易というか何と言うか…
さっき書いたように、僕たち利用者個人は「知り得た情報漏らしません」のサインは一切しておらず、何かやらかした場合の責任が不明。おそらくうちの代表(施設長)が負うのでしょう。
それでいいのかな・・・?
労働者としてのサービス利用者がどういう扱いになってるのかは分かりません。けどせめて、大事な個人情報を扱うのだから、労働者一人ひとり形だけでもサインはさせるべきです。もし何か問題が起こったら、どうするつもりなんだろう…?
コストカットに重点を置きすぎて、一番大事なことをないがしろにしてるような気がします。リスク対策したほうがいいと思うけどな…?
お仕事をくれたお役所の心配をしながらも、僕はただ任務をこなすだけです。
この記事が面白い、役に立ったと感じた方は、少額でも構いませんのでサポートを頂けると嬉しいです。今後の執筆の励みになります。