ワーママ5年目の私が「仕事と育児、両方は選べないよ」を優しく言い換えると?
先日、会社内で女性の働き方の会があった。
そこで、社長が「全部叶えようは無理なのよ、仕事と育児、両方は選べない、何かは諦めないといけないの。」そう若い社員に話している。
社長は女性、子持ちで、旦那様が専業主夫をされている。とってもパワフルで、素敵な女性だ。しかし母として、たくさん諦めてきたものがあるのだろう。
「仕事と育児、両方は選べない」という言葉は、その通りと思う一方で、モヤモヤするのはなぜだろう?
仕事と育児を選ぼうとすることが、まるで欲張りのように聞こえる。
後輩社員たちが悲壮感たっぷりに、やっぱ無理か、、、と肩を落として終わる会となった。
「あなたのように、頑張れないです」
「仕事と子育ての両立なんてやっぱり無理なんですね」
「欲張りですよね、、、」
と悲観する後輩たちに何と伝えてあげたらいいんだろう?
子どもを持つということの意味を私なりに考えてみた
子どもを持つということは
人生における旅において、変な形の箱に入った宝物が加わるということ。
そしてその宝箱は、ある一定のゴールまで手放せない。
他の荷物をパートナーに持ってもらったり、大好きなものを少しだけ減らしたり、工夫するして運ぶ方法を考えるしかない。今のリュックの中の荷物をギューッと押して、上からどんと入れようとするは、そりゃ無理だ。
それにこの宝物、中身はみんな違う。壊れやすかったり、動いたり、ずっと見張っていないと消えちゃったり、それは箱を開けてみるまでわからない。
さっきまで運びやすいと思っていたのに、急に形を変えたり、箱から逃げたり、熱くなったり、水が出たりする。
だからいっくら先に計画したって、思い通りに最後まで運べるなんてことはまずないのだ。その不安定が旅を不自由にもするし、面白くもする。
要は、自分の人生において、子どもというこの不安定な〝宝物〟持つということを決めた以上、残りの荷物をどう組み立てるか?というだけの話なのだと思う。
そう思うと、確かに全部は運べないから、両方を選べないというのは正しいのかもしれない。
ただ、私は伝えたい。
「子どもができるってことは、大切なものが増えるってこと。全部出してみて、パッキングしなおせばいいんだよ、ちょっと減らしたり、入れ方を変えたり、すこし重いのを我慢したり、筋トレしたりね。」と。
旅と一緒、途中で熱い国に行ったら、このマフラーはもう要らないって誰かにあげたり、読み終わった本を捨てたりして、歩いていく。
やっぱりあれ、捨てなけりゃよかったなと思ったりもするけど、その時はもう重くて運べなかったんだもの、仕方ないと思ったりする。
目的地に到着するスピードも、人それぞれでいい。
効率よく移動して、旅を終えることを目標にする人もいるし、
途中に咲く花や、出会う人と話す時間を楽しんでゆっくり旅する人もいる。
どうか自分の人生の旅を自分のペースで豊かに歩いてほしい。
言っていることは一緒かもしれないけど、いつか後輩たちに、そう伝えようと思う。
おわり
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