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子どもを怒ってしまう時、本当は夫にイラついているのかもしれない。

「読まない!もう嫌だ!」
そういって絵本をクッションに投げつけた。

投げたのは子供じゃない、40歳手前の私だ。

毎日、「物は投げたら危ないよ、だめだよ」
そう言い聞かせている私が、子供の大事な本を投げる。

「ぼくのだいじな絵本、投げないで!
ねぇ、ぼくの絵本、投げないでよぉ!
弟くんに当たったら危ないでしょ!」

泣きながら訴える長男の言葉に
〝あぁ、またやってしまった〟と我に返る

昨日の洗濯物を畳んでいた。
畳んだ山にトミカがどんどん侵入してくる。
「工事中で〜す」といいながら、洗濯物は端から崩され、投げられる。
保育園の服につけてあるお名前シールを順々に剥がされる。

「せっかく畳んでいるから壊されると悲しいよ」と数回伝えても
全く響かない。

思い返せば、その注意も朦朧とした状態で口からフワフワ出ている言葉。
きっと長男の耳には届いていない。

そもそも洗濯の山も長男のトミカワールドの中では、工事の山で、
保育園でやっているシール遊びの延長で、
私を困らせようと思っているわけではないのはわかる。

そんなたくさんの小さなイラつきが積み重なって
最後に「絵本読んで」と何も悪くない発言をした長男に
辛く当たってしまった。


仕事を始めてから、子供のことを怒らなくなった。
仕事が好きだし、心に余裕も出て、本当にうまく生活していたのに。

数日前から次男の体調が悪く、夜泣きが止まらない。
日中も体調が悪く、ずっと抱っこでグズっている。
感染拡大が広がる中、何かあってもすぐに病院にかかれないだろうという不安。
仕事を休むのは容易だけど、休んだ分期限が迫る仕事が背後に積み上がっていくのを感じる。

1日休むのと3日休むのでは負荷が全然違う。
1日分くらいなら気合いで巻き返せるが、
3日も休むと頭にリストが増えていき、現実的にはなんとかなるのだろうが、
心に余裕がなくなってくる。

睡眠不足と不安と焦りが、
私の余裕を奪っていく。

でも最近、自分自身気づいていることがある。
イライラの原因の中に夫が関係している。

〝休んで回らなかった分の仕事を夜に1時間だけしたい〟

そう伝えると快諾して、長男の寝かしつけを引き受けた夫。
2人が寝室に入り、PCを開いて5分もしないうちに
先に寝かしつけした次男が泣き始めた。

機嫌が悪い次男を夫が抱き上げると
次男はさらに泣き狂う。

長男が寝室から出てきて、「泣いちゃってるよ、一緒に助けに行こう!」と
私を迎えに来る。

始めたばかりの仕事を中断し
寝室に足を運ぶ。

次男を抱っこし、授乳し始めたら落ち着いた。
すると長男が寄ってきて本を読んでと訴える。

夫は、なるべく長男が自分の方に来るようにアプローチしてくれるが
長男の気持ちは動かない。
仕方なく、授乳しながら長男の絵本を読み始めた。

次の瞬間、夫のいびきが聞こえる

〝なぜあなたが寝てるのよ〟

2人の寝かしつけが無理なら、
起きて洗濯を畳んで欲しい。

散らかったままのリビングを
サッと片づけて欲しい。

そうしてくれる日の方が多いのに
昨日に限って寝てしまった。

猛暑できっと疲れていたのだろう。
でもそのモヤモヤがきっと朝まで私の心に引っかかっていて

崩されつづける洗濯を見ながら

〝夫が夜に畳んでおいてくれたら
こんなことにならなかったのに〟

そんな思いが頭を巡る。

でもどこかで、
夫は十分やってる、暑さもある、これで怒るのはかわいそうだ。

自分の中で折り合いをつけているつもりで
つけきれない気持ちがイラつきに変わり
結果、子どもに当たっている。


夫へのいらつきを
子どもにきつく接することで
当てつけているのだと思う。

一番の被害者は長男だ。

「ごめんね。
絵本投げてごめんね。
せっかく畳んだお洗濯がぐちゃぐちゃになって
嫌になっちゃって怒ってしまったの。」

そういうと、
「うん、いいよ。仲直りしよう。
でも、本投げるとあぶないよ」

そう、君は正しい。
本当に君は、正しくて、真っ直ぐないい子だ

母たる者、
いつも穏やかで、優しくて、正しくありたいと思う。

でも、母もまだまだ未熟でなかなかそう在れない。

ちゃんと成長せねば。
今日も猛省しつつ、なんとか次男の熱が下がりますようにと
また半目で子供と向き合う。

子育てって楽じゃない。
でも、今まで出会ったことのない自分に出会って
少しずつ成長しいくのも悪くない。

息子よ、申し訳ないがもうしばらく付き合っておくれ。




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