見出し画像

トノサマバッタで飢饉(ききん)(その2 全3回)

1966年にウバロフ博士はかせがこのバッタの研究をしたんだよ。せまい容器の中にバッタの幼虫をぎゅうぎゅうづめにした。すると、幼虫たちが大きくなっていくとメラニン色素が増えて黒くなっていった。呼吸数が増えていく。羽化した大人になったバッタは、背中の頭側の盛り上がりが平らになって、羽の長さが伸びていった。そして大量の脂肪をもつようになる。だから長い時間飛べるようになっていける。
トノサマバッタは普通緑色か薄い褐色で、草の中にいると色が似ているからなかなか見つからないよ。こんなバッタは1匹で暮らしているから普通のトノサマバッタさ。
だけど、バッタは育ちによって形や色が変わっていくってことがウバロフ博士によって分かったからね。バッタが幼虫時代に集団で生活するとね、そのふんの中の成分の影響えいきょうをうけたり、目で見たり、体が触れたりしてお互いに刺激を受け合うと、体の形と色が変わっていく。性質も食べる物さえ変わっていく。黒くなって羽が伸びて脂肪がついてくる。普通のトノサマバッタだったのに、まったく違った虫に変化しちゃうんだ。これがバッタの大発生になっていくんだ。何で自然界の中でバッタの幼虫たちがぎゅうぎゅう詰めになるようなことが起きたんだろうって。どうやらお天気と関係があったようなんだ。

今日はここまで、読んでくれてありがとう!いよいよ明日は最終回!お休み、ポン!

#トノサマバッタ #雑学

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?