へそくり十両 その1(全3回)
今日は、戦国時代の武将の山内一豊のお嫁さん、千代さんのお話です。
「お千代のへそくり十両」と言われるとても有名なお話です。
千代さんは子供の頃お裁縫のお稽古に通っていました。そこで、お裁縫の先生の息子さん山内一豊さんと友達になって14歳の時に、お嫁さんになりました。
二人は琵琶湖の近く、近江に暮らしていました。一豊は織田信長の家来になったばかりで、まだ何の手柄もなかったので、お金も少ししかもらえなく、二人はとても貧乏でした。
戦さだから出陣せよとお殿様から命令があっても十分に準備ができませんでした。
戦さに着ていく鎧や、武器の槍や刀などを買いそろえることができなかったのです。
「自分の鎧はぼろだし、立派な槍もないから、今日は病気だといって休んでしまおう」
と一豊はいいました。
「何を言うのです。恰好が悪くても一生懸命に働いて手柄を立てて早くお殿様から認めてもらえるようになりなさい」
と言って、千代は一豊を送り出していました。
さて、続きはまた明日。
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