江戸っ子ママたちの赤ちゃんの産み方 その1(全3回)

今日はね、江戸時代に赤ちゃんを産んだママたちのお話しだよ。お腹の中に赤ちゃんができるとね、お腹の中の赤ちゃんはママが食べたご飯を分けてもらって、どんどん大きくなっていくよ。ママのお腹もそれにつれて大きくなっていくんだね。

ポンと昔。江戸時代にお腹が大きかったママたちのことだよ。ママのお腹がちょっぴり大きくなってきたころ、ママたちはお腹に腹帯(はらおび)とか岩田帯(いわたおび)と呼ばれている大きな幅の広い包帯のようなものをぐるぐると巻いたんだって。これってね、古事記という日本で初めて書かれた本の中にも書かれてあるから、今から1300年も大昔の奈良時代のママたちもしていたんだね。赤ちゃんがお腹の中にやってきたって分かってから、5ケ月目の戌の日(いぬのひ)という日にね、元気な赤ちゃんになりますようにとお祈りをして、その帯を巻いたんだって。動物の犬のママたちが赤ちゃんを楽に産んでいたからね。そんな風になりたかったんだね。それに、帯を巻くとお腹は暖かいし、ちょっとぶつかっても赤ちゃんがビックリしないようにと思ったんだね。

江戸のママたちはね、戌の日に日本橋蛎殻町(かきがらちょう)にある水天宮(すいてんぐう)にお参りして、その神社で元気な赤ちゃんが産まれますようにとお祈りしてもらってから腹帯を巻いたんだって。

水天宮ってね、もともとは鎌倉時代の安徳(あんとく)天皇と平家の人たちをお祀り(おまつり)する神社として福岡県久留米市(くるめし)にあったんだって。

今日はここまで、読んでくれて、ありがとう。江戸時代のママたちの苦労話は、明日も続くよ。お休み、ポン!

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