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土方歳三と石田散薬(その3 全3回)

この『石田散薬』は宝永の時から、歳三の生まれた幕末、昭和に入って第2次対戦後まで、なんと240年にも渡って作り続けられていたんだ。
残念なことにね、昭和23年の薬事法改正の時に、無効無害と判断されてしまったよ。別の薬成分を入れるようにと国から指導されちゃった。土方家では、作り方を変えてまで、家伝の秘薬を残したいとは思わぬと言って、仕方なく作るのを止めてしまったんだって。良く効いていた薬だったのにね。
新選組の常備薬となっていたのには歳三の営業力と影響力があったからなんだね。そして、日清日露戦争でも兵士たちに配られたということだよ。それだけ頼りになった薬だったんだね。
この薬のファンも多かった土方家秘薬の『石田散薬』は国の政策で幻の薬となってしまったよ。
今、『土方歳三資料館』東京都日野市石田には『石田散薬』の実物の細粒状の黒色粉や行商に使ったつづら、やげん、調合機材などが展示されているよ。
一緒に置かれている札には
『ほねつぎ、打ち身、捻挫、筋つれ、腕腰痛』
と効用が書かれてあるって。戦いには怪我がつきものだったからよく使われていたんだね。

最後まで読んでくれてありがとう、ポン!

#日本史 #幕末 #新選組

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