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トノサマバッタで飢饉(ききん)(その3 全3回)

2、3年雨が少なくて乾燥した年が続いた後に発生しているんだって。雨がふらないと草が少なくなるよ。草はバッタの餌だよ。少ない草に幼虫たちが集ってくる。そこで餌の取り合いでぎゅうぎゅう詰めになっていくんだ。そんなのがあちこちで起こるよ。1平方キロメートルあたり5千万匹以上のバッタが羽化して群れをつくっていくよ。一つの群れが数十億匹から数百億匹に達していくんだって。それは、大地を巨大な黒雲がはっていくようだって。黒雲が空を飛んでいくようで、太陽の光さえ見えなかったというよ。
これは大昔からあったことで聖書せいしょにも書かれているそうだよ。
緑という緑は食いつくされて、人は食物を奪われて餓死していったって。どうしようもなかったから、ただその大群が去るのを待つしかなかったよ。
今でも、その退治たいじの方法はないとのことだよ。

最後まで読んでくれてありがとう、ポン!

#トノサマバッタ #雑学

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