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自分でできた!キッチンの水道蛇口取り替え手順とポイント

突然ですが、キッチンの蛇口が壊れてしまいました…。接合部分も腐食してたようで修理不可能な状態です。

そういえば我が家は築40年以上。蛇口の1つや2つ壊れてもおかしくありません。


蛇口って自分で交換できるの?新しいのはどれを選べばいいの?

「修理業者に頼むの?」「自分でも交換できるの?」

調べてみたら自分でも交換できそうなのでやってみることにしました。

しかし、自分で蛇口の交換をする場合は次のような「気をつけること」「ポイント」があります。

蛇口交換前に確認しておくこと

  1. 蛇口を買う場合はタイプサイズを確認!
    「配管の距離」「本体偏心管取付口の左右の間隔」は重要

  2. 交換前の事前準備が必要!
    道具を準備をしておく。特にシールテープは絶対必要!あと、交換手順を予習しておく!

  3. 水道の元栓の確認!
    うちはこれの確認をしてなかったので大変でした…

【確認1】蛇口のタイプとサイズ

新しい蛇口と交換する場合、まず古い蛇口のタイプやサイズを確認する必要があります。

蛇口のタイプ・サイズを間違ってしまうと取付けできませんのでしっかり確認しておきます。

(1)チッキン蛇口の種類を確認

チッキン蛇口は主に次の3種類が多いようなので我が家はどのタイプか確認します。

  • 台付・ワンホール(シングル)
    蛇口がキッチン天板に取付けられているもので、取り付け穴が1つのタイプ

  • 台付・ツーホール(ツーバルブ)
    蛇口が横長の台とともにキッチン天板に取付けられているもので、取り付け穴が2つのタイプ

  • 壁付けタイプ
    蛇口が壁に取付けられているタイプ

うちのは「壁付けタイプ」ですね。

(2)「配管の距離」「偏心管取付口の間隔」を測る

次は「配管の距離」「偏心管取付口の間隔」の長さを測ります。

(3)適合する混合栓(蛇口)を選ぶ

測っておいた「配管の距離」「偏心管取付口の間隔」を確認して取付け可能なサイズの蛇口を探します。

古い蛇口新しい蛇口の「偏心管取付口の間隔」を確認

▼「偏心管取付口の間隔」が【同じ】場合
・配管を交換しなくても取付けできる!
・本体のみの交換が可能なのでカンタン

▼「偏心管取付口の間隔」が【違う】場合
・配管と本体、両方の取付けが必要
・配管の取り外し・取付けが大変

古い蛇口の「配管の距離」と同じ物がなかったので、あきらめて配管ごと交換することになりました。配管の交換が本当に大変なので、できればやりたくなかった…

▼商品サイズ表の「配管の距離」が最大範囲内なら適合

以上、「配管の距離」「偏心管取付口の間隔」を確認して今回はこちらの商品を選びました。

【確認2】準備するもの

  • 交換部品(本体) ※必須

  • シールテープ ※必須

  • モンキーレンチ(スパナ) ※必須

  • 使い古しの歯ブラシ

  • タオル(ぞうきん)

モンキーレンチ(スパナ)」は家にない場合があるので準備しておきます。

シールテープ」 は絶対必要です!私は水栓金具(蛇口本体)と一緒にこちらを購入しました。

シールテープは水栓の補修用専用のテープです。水漏れさせないためにも必要なので絶対準備しておきましょう。

【確認3】交換手順を予習

初めての蛇口交換で説明書だけでやっていけるのか心配だったので動画で予習しました。

今回購入した蛇口のメーカーSANEI(三栄水栓製作所)さんのYouTubeチャンネルに壁付き混合栓の交換の仕方を詳しく説明した動画がありました。助かります!!

水まわり解決帳」というユーザー向けの情報サイトがあり、こちらでも丁寧な説明ページありました。

交換手順

準備と確認が整ったらいよいよ交換開始です!

【STEP1】水道の元栓を締める★超重要★

戸建の場合、ほとんどが屋外の水道のメーターボックス内にあります。マンションなど中高層住宅の場合、入り口付近のボックス内にガス、水道メーターと一緒にあります。

※不安な場合は水道局に問い合わせてください。

うちの場合は元栓をいっぱいに締めても水が完全に止まりませんでした。元栓自体がかなり古いのが原因のようです。
※後日業者に元栓の交換を依頼

本来なら水を完全に止めてからの作業になります。今回は仕方ないのでこのまま進めましたが湯が出る場合があったり危険なので完全に水が止まってから作業してください!

【STEP2】新しい水栓を分解しておく

作業を中断させないためにも先に水栓を分解してスタンバイしておきます。

【STEP3】古い水栓本体を外す

本体後ろ側のナットを左右交互に少しずつゆるめて本体を外します。

※偏心管側にナットがついている場合は「右」、本体側にナットがついていたら「左」にまわす。

【STEP4】古い偏心管(取付脚)を外す★固い場合は注意★

偏心管(取付脚)を手で左にまわして外します。

※固くなっていて無理やり回すと配管が傷つく場合があるようなので注意です。

【STEP5】配管を掃除する

シールテープやゴミが配管に残っている場合があるので、歯ブラシなどで掃除しておきます。

ゴミなどが金具内に残っているとちゃんと止水できなかったり、水栓の故障の原因になります。

【STEP6】偏心管の取付回転数を確認★重要★

シールテープをつけない状態で新しい偏心管が何回転で止まるのか回数を数えます。(後ほど必要)

左右で回数が違う場合があるので必ず左右を確認しておきましょう。

【STEP7】左右の偏心管が壁と平行かチェック

【ステップ6】で新しい偏心管を付けたまま、左右の取付脚の高さが壁と平行になっているかを確認します。

確認できたら偏心管を外しておきます。

【STEP8】偏心管にシールテープを巻く

偏心管の回転数と高さを確認したら、シールテープを巻いていきます。

▼シールテープを巻くポイント
時計回り(ねじの流れに沿って) ※逆だとテープがゆるんで漏水の原因になるので注意
・軽く引っぱりながら6〜7回巻く(外側で巻くとやりやすい)
・巻き終わったらテープ部分を押さえてなじませておく
・ネジ全体に巻かなくてよい。

【STEP9】偏心管を仮固定する★逆回転に注意★

【ステップ6】で数えた回転数より1回転少ない位置で取り付けます。

左右の偏心管が「への字」になるように左右の偏心管を調整します。

ここで偏心管を逆回転してしまうと水漏れの原因になるので回転が止まる直前に止めて置くのがポイントです。もし逆回転してしまった場合はシールテープを巻くところからやり直してください。

【STEP10】偏心管と本体の間にパッキンを入れる

取付脚と本体の間にパッキンを入れます。(写真撮るの忘れました!)

【STEP11】新しい本体を取り付ける★注意・ゆっくり動かす★

ここでは最初右側を動かさないのがポイントです。また動かす時は必ず時計方向にゆっくりと!

  1. 先に左側を仮付けする

  2. 右側は動かさずに、左側を時計方向に動かして左右の位置を調整する

  3. 右側も仮止めして水平になるように時計回りにゆっくり動かす

ここでも逆回転してしまったらシールテープを巻くところからやり直しです。

【STEP12】本体(混合栓)をしっかり取付ける

左右が水平になっているのを確認できたらナットをしっかり締めて固定します。

パイプについているパッキンをはずして溝がある方を本体側にして入れてからパイプを取り付けます。

グラグラしないようにナットをしっかり締めます。

【STEP14】ガタつき・水漏れをチェック

一通り取付けできたら水道の元栓を開きます。

ゆるんだりガタついたりしていないか全体を確認してから水漏れがないかチェック!

▼チェックポイント
ナットの部分から水漏れ・・・ナットを締め直してみる
□壁面から水漏れ・・・最初からやり直し

【STEP15】作業完了!

取付けに問題がなければ、座金を回して完了です!
お疲れさまでした!

まとめ

作業前、水道の元栓を締めたのにいつまでたっても水が完全に止まらない時は本当にどうしようかと…。でも服をビショビショにしながらもなんとか自分で蛇口の交換ができました!

大事なことなので何度でも言いますが
本来なら水を完全に止めてからの作業になります。今回は仕方ないのでこのまま進めましたが湯が出る場合があったり危険なので完全に水が止まってから作業してください。

一番注意が必要だと思ったのが【ステップ11】の【新しい本体を取り付ける時】です。

実は本体を取付ける時に逆回転してしまいテープが切れたのでテープを巻くところからやり直しました。その時にテープを剥がすのですがなかなかはがれない!意外と時間がかかる!

作業全体を通してのポイントは「事前準備」「まわす方向」「ゆっくりと」の3つです。

蛇口の交換は思っていたより簡単でした!
かかった費用は本体とシールテープ代のみ!

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