ヨキカグの刻印を作りたい!
こんにちは、ヨキカグのきこりディレクター繁田です。
さっそくですが、タイトルにある通り今とっても作りたい物があります!
刻印と言って、
丸太の切り口(木材業界では木口と書いてコグチと呼びます)に印をつける道具です。
丸太のコグチにはいろんな印が書かれています。その木の直径や長さ、市場での通し番号などが一般的ですが、時には山主さんの名前や伐採した日付なども。
木材チョークやマジック、ラベルなどが主流な中、よくよく見ていくとごく稀に刻印が打たれている丸太と出会うことがあるのです。
これは、山主さんの屋号であったり、その木材を購入した製材所のものであったりします。
きこりを始めたまだ間もない頃に、親方がよく話していました。
「刻印はな、何でも打ったらいいってもんじゃないだ。いい丸太の証に打つもんだで。ブランドだな。」
市場で丸太を購入する製材所の方は、目利きをして丸太を選んで競りや入札で買っていきます。熟練の目利きを持ってしても、最終的には製材してみるまで中身がわからない。丸太を買うということは、言ってみればギャンブルのようなものなのです。
だからこそ、山主の刻印は丸太の良し悪しを判断する重要な要素となります。
もちろん山主さんも木の中身がどうなっているのか100%はわかりません。でも、その山がどうやって手入れをされてきたのかを先代から受け継いで知っています。木は、どれだけ丁寧に手入れをされてきたかで木目や素性が全く変わってくるので、その情報はとっても大切になるのです。
何十年、時に100年以上に渡って世代を超えて育てられてきた木の生い立ちを知る山主が、「これは間違いなくいい木だ」と判断した丸太にのみ打っていく刻印。
つまりこれは、昔ながらの伝統的な丸太のブランディングということになります。
そんな刻印ですが、昔は鍛冶屋さんで作ってもらっていたそうなのですが今ではその鍛冶屋さんもめっきり少なくなってしまいました。
地元では見つけることができず諦めていたのですが、ついにインターネットでそんな刻印を作ってくれる業者さんを見つけることができました!
昔の刻印を参考に大きさや形など丁寧に相談に乗っていただけ、ようやくプランがまとまりました。
今は制作待ち、また完成したらお見せしたいと思います!
記念すべき初打ちが待ち遠しい!!
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