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#9 残業代がなくても“やりくりできる家計”にしていきませんか?

家計相談をしていると、
残業代を当てにして生活を
されている方がいます。

このような方には、残業代がなくても
“やりくりできる家計”を目指して
家計の見直しを進めていきます。

また、ボーナスで月々の赤字を
うめている方についても、
同様の考え方で家計の見直しを
おこなっていきます。

そこで、今回は、家計の現状を
簡単に把握する方法を
ご紹介したいと思います。

その前に・・・

少し厳しい言い方をすれば、
残業代やボーナスの金額に家計が
左右されるということは、
家計のやりくりに対する
考え方が甘いということです。

なぜなら、お金の基本に立ち返ると、
家計にゆとりをつくるためには
収入の範囲内で生活をする必要が
あるからです。

このような言い方をすると
不快に思う方もいるかもしれませんが、
そこには明確な理由があります。

それは、“残業代やボーナスは
会社の業績に左右される”
ということです。

言い換えれば、“自分の力だけでは
どうにもできない部分がある”
ということです。

つまり、現状を変えていくのは、
“あなた自身に他ならない”のです。

それでは、どのように家計の見直しを
していったら良いのでしょうか?

それは、家計の今の状態を
把握することから始まります。

その一つが、1年間の貯金の総額を
確認することです。

≪1年間の貯金の総額を確認する方法≫

【1】 記帳した全部の通帳を準備する

【2】 通帳の残高の総額を計算する・・・(A)

※ネット口座の残高や財形(共済)の
金額も含めてくださいね!

【3】 1年前の同じ日の通帳の残高の

総額を計算する・・・(B)

【4】 [B]-[A]の金額を計算する

以上です。

これ(【4】)が直近1年間の
あなたの貯金の金額になります。

数字がプラスの方は貯金ができている
ということになり、マイナスの方は
貯金ができていないということになります。

具体的な金額が、【4】の数字です。

これは、すぐに現金に変えることが
できるお金だけでの計算なので、
投資をされている方は、1年間の積立額を
含めて考えてみてくださいね!

実は、通帳口座が複数あると、
家計全体で貯金が増えたのか?
減ったのか?が分かりづらく
なってしまうのです。

例えば、残高が増えている口座もあれば、
減っている口座もあったりすると、
家計の全体像が見えにくくなるのです。

特に、共働きのご家庭や夫婦間で
通帳を別々に管理している場合は、
ますます家計の全体像が
見えづらくなります。

そのため、家計相談の中では、
年に1回は、ご夫婦でお互いの通帳残高を
共有することをお勧めしています。

中には、独身時代の貯金やへそくりは
共有したくない方もいると思いますので、
その場合は、共有できる範囲内で
大丈夫です。

これをしていただく理由は、
「もっと貯金ができていると
思っていたのに・・・」という
ご夫婦それぞれの思い込みを
回避するためです。

実は、共働きで家計を別々に管理して
いるご家庭によくある話なのですが、
「あなたが貯金していると思っていたのに!」
と、ふたを開けてみれば、それぞれが貯金を
していなかったという事態に初めて
気づかれることがあります。

だから、これから家計の見直しを
始めるあなたにも、このような
事態を避けてもらいたいと思ったので、
家計の現状把握の大切さを書きました。

最後にあなたに質問です。

家計を見直すために、
今から何を始めますか?