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小説スクール卒業しました

 社会人が小説スクールに通ってみた話|murasaki (note.com)
 こちらの体験記の続きです。

 今年の3月、専門学校のノベル・シナリオ教室を卒業しました。改めて振り返ると、2年間本当に楽しいことがいっぱいあったなあと思います。
 ひと口にノベル・シナリオ教室といっても、小説やプロットを書くだけではなく様々な授業がありました。

 チームでゲーム制作をするため、皆で意見出しあってシナリオを始めキャラ制作やスクリプトを組んだり。
 映像用シナリオを作ってクラスの子に演技をしてもらい、アドリブや発想が秀逸すぎて予想以上に面白い作品が出来上がったり。
 学校の企画でベテランの声優さんにシナリオを朗読してもらい、かつアフレコ現場も見せてもらえたり。
 漫画の企画や小説のプロットを編集の方に見てもらい、お話を聞かせて頂いたり。
 イラスト学科の人に自分の小説をもとに絵を描いてもらい、イメージ通りかつ美しくて感動したり…!

 校外学習も楽しかったです。
 授業の一環で動物園に行ったら、皆レッサーパンダのぬいぐるみを買ってて、戻った教室の机に大量発生していたのには笑ってしまいました。(動物を見た感情の書き分けという課題でした。)
 有名作品の展覧会に行った時は再集合したらクラスの人数が減っていて、得意な子たちが即興でミステリーを組み立てているのを聞いた時には本当にシナリオクラス!と思って密かに感嘆していました。
 授業の休み時間にクラスの子とイラスト描いてわちゃわちゃしたり、クラス全員で1から100番目までの強さの効果音を真剣に考えたり、小説やキャラのアドバイスを互いにもらえたり、本当に自分だけじゃ得られなかった経験です。

 そして何より小説をがっつり勉強出来たことが良かったです!
 起承転結や換骨奪胎でお話を考えたり、風景やキャラが見える描写を練習したり、好き!と思えるキャラを創作したり、組合せからオリジナリティを模索したり。(この体験だけで長々と書けそうです。)
 この2年で文章力がとても上がったことを自分でも実感しています。絶対に自分一人で小説を書き続けていたら、ここまで伸びなかったです。
 まだまだもっと良いものを作りたい!と思っていますが、私は自分の作品が大好きです。

 以前にnoteに記載した通り、長編の投稿も挑戦しました。(初めて10万字超えの長編に挑戦した話|murasaki (note.com)
 結果出るまであと一歩で本当に悔しかったこともあるし、自分が小説書いていけるのかと不安になったこともありました。
 それでもすごくすごく楽しかったと言える日々が送れた自分は、幸せだなあと思います。周りの人に恵まれたのも大きいです。

 先生方やスタッフの皆さんには本当に感謝してもしきれません。絶対にここに来ないと知らなかったことばかりで、学ぶことが本当に楽しくて、人生観が変わるぐらいたくさんのものを得られました。
 のびのび書けたのも先生方や学校の方針が大きいと思っています。良い点を見付けるのが上手くて、そしてそれをフィードバックするのがさらに上手くて、伝え方もすごく勉強になりました。

 そして、クラスの皆が大好きでした。
 いつも面白くて楽しくて。発想が天才でどうやったらそんなこと考えつくんだってことばっかりで。あの教室の空間にいることが本当にほっとしました。
 なるべく良かったこと、良いなぁって思ったことを伝えるようにしていたけど、皆の良いところは沢山ありすぎて伝えきれないぐらいです。
 だから最後の授業が終わった後。皆の手を振る姿に胸が詰まるほどいっぱいになって、手を振り返して歩き出した瞬間に、泣いてしまいました。
 溢れるほどの思い出をありがとう。もらったものが多すぎて返せないぐらいです。2年間皆と一緒に過ごせて本当に良かったです。宝物のような日々でした。

 学校に行く前はこれだけ頑張ったらある程度満足する、と思っていたのに、全然そんなことはなく、むしろ挑戦したいことが増える一方です。
 応募中の作品もありますし、今年も長編に取り組んでいます。だから今後も物書きとして、何かに挑戦したり、書き続けていきたいと思っています。

 そしてもし小説を書きたい、という思いを持っている方がいらっしゃったら、本当に楽しいのでぜひ挑戦してみて下さい!
 私も長年書けるようになりたいという漠然とした思いはあったけれど、どうしたらいいかわからなくて、社会人になって何年も経ってから学校に入りました。
 本当に挑戦して良かったと思っています。

 応援して下さった皆さん、本当にありがとうございました!
 感謝の気持ちを込めて、こちらに綴らせて頂きます。

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