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借金作った自分を習慣の力で変える31歳フリーター


とにかく自信がなかった学生時代

僕はいわゆる「普通の家庭」で育った。父親はサラリーマン、母親はパートで働き、兄弟には姉と弟がいる。良い大学に行って、良い会社に就職することが一番だと教えられてきたけど、親の期待に応えられず、勉強も苦手だった。スポーツが得意だったのも小学生までで、だんだんと自信を失っていった。

中学生までは野球に打ち込んでいたものの、気が付けばそれは「やらされている野球」に変わっていた。小学生の頃は小さなコミュニティだったからか、野球も上手な方だと思っていた。しかし、中学生で全国の強者たちを知ったとき、自分の実力の無さに一気に自信をなくした。致命的だったのは、努力もせずに「才能のせい」にしていたことだ。「あいつは才能がある」「身体が大きいから」と、まるで自分にはどうしようもないことのように思い込んでいたのだ。

高校受験と挫折

勉強もせず遊んでばかりいたため、受験できる学校の選択肢もほとんどなかった。三者面談で担任の先生から「行ける学校なんてない」と言われた時の衝撃は今でも鮮明に覚えている。それでも、定員割れしそうな高校を見つけ、なんとか入学することができた。

高校では新しいことにチャレンジしようと思えばよかったのに、結局は周りに流されて野球部に入部した。しかし数カ月で退部。監督が嫌いだとか、努力したくないとか、自分に理由をつけて逃げてしまった。そのたびに自分は平凡な人間なんだと痛感して、自信をさらに失っていった。

就職と転職の繰り返し

大学には行かずに就職しようと決めていたので、迷わず就職活動を始めた。しかし、成績順で志望企業を選ぶ中で、成績の良くない僕に選べる企業は一握りしかなかった。最初に受けた企業にはしっかりと落ち、そこでさらに自信をなくしてしまった。それでもなんとかバイク屋に就職できたものの、技能テストなどで順位を競わされると、僕はいつも下から数えた方が早かった。当然、自信を喪失した。

その後、全国転勤とサービス業の不規則な勤務に疲れて退職し、友達の勧めで土日休みの工場に転職した。最初は嬉しかったものの、ウキウキしていたのも最初だけで、そこも2年経たずに辞めてしまった。

当時、転職は今ほど一般的ではなく、長く同じ会社に勤めるのが良いことだとされていた。そんな中で数年の間に2度も転職した自分は「負け組」なんだと思い込んでいた。だが、ここで一つの転機が訪れた。


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