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「ねこのて」のねこのてになってみて①

「前回お話したように、2023年7月から、私は「こころの相談室ねこのて」の「助っ人ねこのて」として活動を始めました。
公認心理師や臨床心理士など、心理援助職を対象としたオンライン相談室の助っ人です。
ですから、御相談の相手は、すべて同業者ということになります。

いざ面接を行い始めて、まず感じたのは、

「心理職 ひとりぼっちが多い……」

ということでした。

仕事のことを誰にも相談できないまま、これでいいのかと悩み、孤独に耐えている人がとても多かったのです。
そんな状況の中でも、ご自分ができる最大限の努力をしていらっしゃる方がほとんどでした。
時間外の勉強会、休日の研修会、高額なお金を払って受ける単発のスーパーバイズなどなど。

そのような方々がねこのてに相談を希望し、面接を受けて、面接の最後に仰るのは「話を聴いてもらってとても気が楽になりました」でした。
当初の目的は仕事や事例の御相談でありながら、仕事上での理解が深まったことより、孤独であることの共有が私とできたということの方が、ずっと安堵感を感じるようでした。
面接開始時の表情とは違って笑顔になってZoomを退室されるのをみると、こちらまで笑顔になりますし、なによりほっとします。

きっとこの方たちは毎日帰宅しては「ハァ……」とため息をついたり、朝起きて翌日職場に行っては孤軍奮闘を繰り返したり。
日々心細くも懸命に働いていたのだろうと思うと、私は毎回画面越しのその背中をさすさすとさすりたくなる気分になります。

面接の最後に、私がよく言う言葉があります。

「ちょっと息抜きしたくなったらまたねこのてに来てください。ここにいますから」

一人で頑張ることにつかれた時には、どうぞこころの相談室ねこのてを思い出してください。
支援する人も独りにしたくない。そんな気持ちで、お問い合わせをお待ちしています。
どうぞ、お気軽に。

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