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はじめに
寒露は10月8日~10月22日の時期で、露が冷たく感じる時期を指します。空気が澄み、夜空にさえざえと月が明るむとともに、秋の夜長に虫の声が大きく響きわたるのを聞くとそろそろ秋の終わりを感じます。
 なお、この時期は実りの季節でもあることから、今までの成果がようやく実を結び、周りからも注目されることで、何事にも充実感を感じます。一種の高揚感や幸福感を感じ、とても気分が良い状態です。そのため、何事にもやる気がみなぎるでしょう。この時期にこそ運動や読書などで自己啓発を進め、冬に向けて心も身体も鍛え、冬の季節の準備を整えましょう。また、この時期は活動的でもあるため、エネルギー消費も多く、食欲が増進しがちです。食べすぎは様々な病気の引き金になることから、十分注意しましょう。
 
節気のサイン
 寒露は、朝夕の気温差が大きくなり、露が冷たく感じる時期です。これから秋が深まり、いよいよ冬の始まりです。
季節の始まりの初候は、雁が北から渡ってきて、冬の到来を告げるとともに、菊が見ごろを迎えます。また秋の味覚としては、しめじやししゃもが旬を迎えます。そして、季節が進む次候では、菊ばれと言われるように菊の花が満開になる時期に秋晴れの日が続きます。ちょうどそのころに、はたはたや栗など秋の味覚が旬を迎えます。
また、終わりである末候は、キリギリスの声がとどろき、秋の終わりを告げるとともに、真鶴が北の大地から日本へ渡ってきます。そして、柿やサバが旬を迎えます。
 
カラダの特徴
寒露は、植物を見てもわかるように春から夏にかけて育んできたものが実としてなり、色々なものが収穫できる時期です。人も同様で、春から培ってきたものがようやく実を結び、人から注目され、高揚感を得られやすい時期です。そのため、高揚感と食欲の秋が重なり、食べすぎることで体重が増えたり、運動の秋ということで、動きすぎて関節を痛めたりしてしまいます。また、疲れすぎることで免疫機能が低下し、風邪を引いたり、膀胱炎をおこしたり、女性はホルモンのバランスが良くないため生理痛が悪化したりします。
人から注目され高揚感を得ることは、次への原動力となりますが、ここで頑張りすぎると後で身体を壊すことになるため、何事も無理をせずに「いい加減」を保つことが大切です。

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