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 6月5日は環境の日です。これは、1972年6月5日からストックホルムで開催された「国連人間環境会議」を記念して定められたものです。国連では、日本の提案を受けて6月5日を「世界環境デー」と定めており、日本では「環境基本法」(平成5年)が「環境の日」を定めています。
 「環境基本法」は、事業者及び国民の間に広く環境の保全についての関心と理解を深めるとともに、積極的に環境の保全に関する活動を行う意欲を高めるという「環境の日」の趣旨を明らかにし、国、地方公共団体等において、この趣旨にふさわしい各種の行事等を実施することとしています。
 日本では、環境庁の主唱により、平成3年度から6月の一ヶ月間を「環境月間」(昭和48年度~平成2年度までは、6月5日を初日とする「環境週間」)とし、全国で様々な行事が行われています。世界各国でも、この日に環境保全の重要性を認識し、行動の契機とするため様々な行事が行われています(環境庁ホームページより)。

2021年のテーマは「生態系の回復」
 2000年代以降に生産されたプラスチック量は、20世紀全体の生産量を上回っています。消費されるプラスチックの50%は使い捨てで、プラスチックごみがごみ全体の10%に相当します。海に流れ込むプラスチックごみは800万t以上と推計され、海を汚染し生物や日との健康を脅かしています。その結果、地球温暖化に始まり、生態系は大きく乱れ、絶滅危惧種が増えています。今からでは遅いのかもしれません。しかし、ここでブレーキをかけないと回復することはできないのも事実です。

なぜいま、このテーマなのか?
 生態系を構成する生物多様性は過去50年間、損失傾向が続いています。私達の便利な生活は土壌や森林、水、地下資源などの地球資源を活用することで成り立っています。そのため、生態系を回復させなければ、生活そのものが成り立たなってしまうのです。そのため、ここから10年は生態系の回復を目指した取り組みが、国連主導で実現されています。

取り組みの内容
 まずは、できることからはじめつころが大切です。例え版、個人レベルでは、食べ物の地産地消もそのひとつ。旬のもの、地域のものを選べば地域の農業従事者を守ることになり、国土の保全につながります。そして、同時に流通コストが減り、CO2排出を削減できます。さらに、季節の食べ物を食べることは、養生的に考えても身体の調整にとってよい。一石二鳥、いや三鳥、四鳥の効果があります。
 また、国産木材を使うことも、地域の山林を守る手段です。木材の住宅を増やすこと、そして家具などの極力木材製品を利用する。木材にはCO2を吸収する作用があるそうです。そして、木材の需要が増えれば、森林は整備されます。木材の切り出しには林道の整備が必要です。そうなれば、木の間伐も進み、森が正常化し、生物も行きやすくなります。さらには、林道は健康のための山歩きに最適です。

まとめ:「健康行動で環境をイノベーションする」
 このように、探せば探すほど、健康になる力を環境を変える力に転化するパワーがあります。健康は自分自身も問題です。ですので、一人一人が必ず考える。そして、その健康に環境が掛け合わされば、その力、さらには継続力は計り知れません。我々は、健康の専門家として、単に健康になるのではなく、環境に拝領した健康法を提唱し、健康=環境となるような社会の実現を目指したいと思います。



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