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 10月16日は国連が制定した世界食料デーです。そこで、今回は食糧事情について深堀してきたいと思います。
 現在、世界のいたるところで食糧難が起こっています。将来的には地球に住む人間の食料を賄うために、地球2個分の資源が必要であるとのことです。そう考えると地球では食糧難が深刻さしているのですが、その逆に食料が余っている、言い方を変えれば残食が起きている地域もあるのです。その1つが本邦です。その理由は様々なですが、大量消費大量生産が、1つの原因です。そして、もう1つの原因は、お肉など生産コストのかかる食材を好んで食べている人々がいるということです。牛などの家畜は、食肉の生産のために飼われていますが、そのお肉を美味しくするために沢山の飼料を与えています。しかし、その試料のおかげで食べられない人々がいるのも事実です。消費の原理を考えれば、値段が高くなるものを作り、販売するのがセオリーではありますが、そのために人が食べるべき食料を家畜に与えているという現実はしっかりと受け止めなければいけません。
 そんな食糧事情の中、世界では様々な取り組みが行われてます。そんな中で「日産セレナ」が行っている「おにぎりアクション」という試みが面白いなあと思いましたので、情報共有がてら記事にしてみます。

世界の食糧事情
 2020年版「世界の食料安全保障と栄養の現状」報告書(原題:2020 The State of Food Security and Nutrition in the World)では、飢えに苦しむ人の数は2019年に約6億9,000万人にのぼり、2018年から1,000万人、5年間で6,000万人近く増加したと推定しています。高い価格により食料を手に入れられないことは、何十億もの人々が栄養を十分に摂取し健康でいられないことも意味します。飢餓人口はアジアで最も多いものの、最も急速に拡大しているのはアフリカです。報告書が指摘しているように、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のパンデミックによって、2020年末までに1億3千万人以上の人々が慢性的な飢餓に陥るおそれがあります(パンデミックにより急性の飢餓が急増した場合、この数はさらに増える可能性があります)。
 この「世界の食料安全保障と栄養の現状」は飢餓と栄養不良に対する取り組みの成果を追跡した、最も信頼できる世界規模の調査報告書です。「世界が飢餓、食料不安、あらゆる形態の栄養不良を終わらせることを約束してから5年経った今でも、2030年までにこの目標を達成できる見通しは立っていません」。

求められる行動
 報告書では、持続可能性について考慮され、健康的な食事に切り替えられるならば、莫大なコストを節約しながら、飢餓への逆戻りを阻止する助けになると指摘しています。それにより、2030年に年間1.3兆米ドルに達すると推定される不健康な食事に関連する健康コストをほぼ完全に相殺できます。一方で、食事に関連する温室効果ガス排出の社会的コストは1.7兆米ドルと推定され、最大4分の3を削減することができます。
 報告書では、栄養価の高い食品の費用を削減し、健康的な食事が手頃な価格で手に入りやすくするために、食料システムの変革を求めています。具体的な解決策は国や地域によって異なりますが、全体として言えることは、食料サプライチェーン全体、食品環境、および貿易、公共支出、投資政策を形作る政治経済における介入に答えはあります。
 そして、報告書では政府に対し、以下の行動を求めています。
・農業への取り組みにおいて栄養面への考慮を主流化する
・非効率性や食品廃棄を減らすことを含め、食料生産、保管、輸送、流通、およびマーケティングにおけるコスト増加要因を削減する
・地元の小規模農家がより栄養価の高い食品を栽培・販売し、市場へのアクセスを確保することをサポートする
・子どもの栄養を最もニーズの高い項目として優先する
・教育と広報を通じて行動変容を促進する
・栄養を国の社会保護システムと投資戦略に組み込む

 このように世界で食糧不足は深刻となっており、国ごと、会社ごと、そして個人ごとで行えることをしていかなければいけないのです。

企業が仕掛ける「おにぎりアクション」とは
 「日産セレナ」が車とおにぎりが写った写真をSNSにアップすると給食を10食分を届けるというものです。あの人に、あの子に、わたしに。愛を込めてにぎる「おにぎり。」その「誰かのため」の気持ちに、世界の子どもたちへの想いも込めて あなたがおにぎりを食べると、世界の子どもたちに給食が届くという面白いプロジェクトです。

「おにぎりアクション」のホームページより
どのような仕組みですか?

車と一緒に撮影したおにぎり写真に「#OnigiriAction #思い出をよくばろう」を付けて特設サイトまたはSNSに投稿すると、給食10食分を日産セレナが協賛します。 給食10食アクションは、投稿上限数に達し次第終了となります。給食10食アクションがキャンペーン期間中に終了した場合も、給食5食を届けるおにぎりアクションは継続します。
車に乗っていないとだめですか?
車内もしくは車外(車の一部が写っている)とおにぎりの写真、あるいは車を模したものとおにぎりの写真に「#OnigiriAction #思い出をよくばろう」がついていれば、大丈夫です。

【おにぎりアクション】
https://onigiri-action.com/?fbclid=IwAR1nT44h_nU23FuO1dfPmjRmWK35WpPmCBrOzwxhTxAqAagP1vGErwFGIxg#map

まとめ
 食料不足は環境問題や病気との大きく関係しており、健康を考える上ではとても重要な内容です。自分だけでなく、地域や社会の良くなる健康法を追求していきたいと思います。


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