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男子校ってどうなんだ 早稲田中の図形問題

今日は首都圏模試という一斉テストの日。うちの子は、埼玉の開智中学校で受験した。
あさから眠い眠いを連発する。自信の無いときによく使う手だ。眠くて頭が冴えなかったといいたいんだろう。

夜の9時に寝ろと言ったのに、なかなか眠らなかった自分の責任だ。


ところで、最近、進学の選択肢を増やすために、男子校も研究している。

戦後日本では、GHQによって男女共学が進められたが、私立の学校は対象外とされたため、主に東日本に残ったという。

ちなみに私も男子高出身だが、その後いろいろ戸惑うことになった。子どもには共学を勧めているが、学力的に贅沢は言っていられない。

英語教育に熱心で、施設が充実しているのなら男子校もいいな、とおもうよ。

この本には、英国や韓国でも成績上位は男子校だと書かれている。

韓国の大手紙『朝鮮日報』(二〇〇九年二月八日付)によれば、 人文系高校ニー七校の三科目(言語・数理・外国語)の点数を分析した結果、 共学校に通う生徒の平均点は男女別学よりもニー点から一四点低かったという。

男子校生徒の平均点は三〇五・三点、同じく女子校は平均三〇三・四点で、共学校の平均二九一・四点を大きく上回っている。人文系高校の上位ー〇〇校には、共学校は三一校しか入っていない。

韓国では、一般高校に占める共学校の割合は四三・九% (ー九九九年)から五六・一 %(二〇〇八年)へと上昇している。

つまり、日本と同様に別学校が減っているのだ。だが、ここにきて共学化の流れへの反対意見が強まっている。

同書より

もっと驚くのは、共学を導入したアメリカでさえ、男女別学が増えているという。

二〇〇二年時点で、アメリカには男女別学クラスのある公立学校は十数校しかなかった。

ニ〇〇ニ〜二〇ー二年においては、少なくとも五〇六の公立学校が男女別学の機会を設けている。

そのうち三九〇校は男女別学のクラス編成にしている共学校である。また一〇六校は実質的に男女別学校である。

戦後、 日本に共学化を強く求めたアメリカで、男女別学の公立校が増えている。

同書より

別学が焦点を浴びているのは、女子に比べ男子の学力の伸びが遅く、一緒に学んでいると女子と差が付けられるなどということが影響しているんだそうだ。

男子校と言えば、私が大学時代に多く出会ったのは早稲田中出身者だった。すごく大人びていて、趣味も多彩で、「さすが都会の子は違うな」と感じたものだ。オタクっぽく、田舎出身者をあざ笑う意地悪い人もいた。

その早稲田中の過去問、特に算数はなかなか手強く、しかもシンプルで美しい。算数の先生、そうとうな実力の持ち主だろう。多分大学院くらい出ているんではないかな。

2023年の図形の問題に挑戦してみた。

AからBに補助線を引き、さらにPーOにも引くところまでは何とか分かったが、そこから熟考に入って、藤井名人のように長考(笑)。次の一手が浮かばない。


解答をみてやっと分かった。AからBに補助線を引いて考えたのが間違いだった。

まずは、円内での図形の二つ折りをみて、正三角形ができるとピンとこなければならないな。

何はなくとも正三角形を見つける。

これが原則だ。

さらに二等辺三角形を発見し、そこから角度を割り出す。

自分でやってみると、たしかによくできた問題だ。基礎的な知識の組み合わせで解決できる。悔しいなあ。次回も、都会の香りのする早稲中の算数に挑戦したい。


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