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強く殴られたあと、どうするか。

“It’s not about how hard you hit. It’s about how hard you can get hit and keep moving forward.”

can get hitで使われるcanは、可能性を示すもの。50%程度の確信があるときに使うという。人生では強く殴られる、または打ちのめされることもあることを示唆している。


「どれだけ強く殴るかではない。どれだけ強く殴られても前に進み続けられるかが重要だ」



「60(カンレキ)すぎたら本気で筋トレ!」という本をパラパラ読んでいたら、映画俳優のシルヴェスター・スターローン(Sylvester Gardenzio Stallone)のことが書かれていた。

筋トレで成功を掴んだという話だ。読み進むうちに、スターローンの凄まじい生い立ちが分かってあらためて驚いた。

1946年7月6日にニューヨーク市のヘルズ キッチン地区にある慈善病院で生まれた。出生時に使用した鉗子により顔面神経が傷つけられ、左まぶたが垂れ下がり、言語障害が残ってしまう。

顔立ちは端正なのに、ややもつれたような話し方をするのは、このせいだった。両親が離婚し、母親が経営するボクシングジムで体を鍛えた。

非行少年となり、学校を転々とする。

スイスのアメリカン・スクールで演劇に興味を持ち、マイアミ大学演劇科に入学する。しかし中退後、ポルノ映画などに出演しながら貧しい生活を送った。

1973年にハリウッドに渡り、いくつかの映画に出演するがぱっとせず、54回もオーディションに落ちてしまう。

狭い自分の部屋に住んでいた29歳の時に、天才ボクサー、ムハマド・アリと無名のチャック・ウェブナーのボクシングタイトルマッチを見たことが転機となる。

ウェブナーはなんと、アリの脇腹にストレートをヒットさせ、ダウンを奪ったからだ。私もこのシーンをおぼろげながら覚えていた。

諦めなければ、願いが実現すると感じ、3日でシナリオを書き上げ、映画会社に持ち込む。

映画会社は、有名なタレントを主役にすえて、映画化を考えるが、スターローンは自分を主役にしなければシナリオを渡さないと主張し、映画ができた。

それが後に世界的ヒットとなる「ロッキー」だった。

この映画は、無名のボクサー、ロッキーが世界ヘビー級チャンピオンと戦うことになったいきさつを描いている。

遠い昔にこの映画を見たが、殴られても殴られても立ち上がるロッキーが印象的でもあり、命知らずぶりが恐怖でもあった。

レジリエンス(打たれ強さ)の大切さは誰でも知っている。失敗したとき、打ちのめされた時にどう自分を取り戻すかだ。スターローンの映画と人生は、そのことをまさに語っている。

今日紹介した彼の言葉も、彼の人生を知ればしっくりくる。

netflixにも自伝ドキュメンタリーが上がっている。
彼のタフさの源が分かるだろう。

写真は、ここから借りました。
https://www.banger.jp/news/81154/

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