お待たせしてしまう場合はきちんと事前説明する
私の経営しているお店は基本オーダーが入ってから一から作成することが多いので時間がかかります。
その為時間がかかるお店である旨をメニューの表紙に記載しています。
更にその中でも特に時間がかかるもの(ラザニア、グランタン等)がいくつかあり、そのようなオーダーの場合はだいたいの所要時間をお伝えします。
また店内でオーダーが集中している時は、全般的に時間がかかるケースがある為、入店時にその旨を説明します。
満席であってもオーダーが分散されれば、スムーズに料理を提供できるのですが、めったにないことですが、同じタイミングでオーダーが一気に入ると、結果待たせてしまうことになります。
時間がかかる旨を説明すると、「また今度来ます」というお客様もいますし、「早く出来るメニューに変更します」というお客様もいます。
もちろん「時間がかかっても待ちます」と言って下さるお客様もいます。
この事前説明が大切で、これがなくて待たせてしまった場合は、お客様の気分を害してしまうことになります。
せっかく楽しく食事しようと楽しみにしていた気持ちを台無しにしてしまうことになります。
「メニューの表紙に書いてあります」
なんてことは通用しません。
それはお店の一方的な言い分です。
見ないお客様もいますし、気が付かないお客様もいます。
商売は結果が全てです。
お客様の気分を害してしまったら、どんな言い訳も通用しません。
その結果がお客様にもお店にとっても事実だからです。
また、こちらが説明してお客様が了解して下さった場合でも「お客様に待っていただいた」という事実は変わりません。
お客様の時間を多めにいただいたわけですから、お店側も申し訳ない気持ちを持っておくことが大切です。
「お客様に事前説明してお客様も納得の上なので、待たせて当たり前」
なんて決して思ってはいけません。
事前説明があった場合でも、待たせてしまった場合は、きちんとお詫びして、「待たせてしまったので」と言ってちょっとした何かをサービスしてあげましょう。
待っていただいている間にちょっとしたおつまみを出すでも良いですし食後のコーヒーでもデザートでも何でも良いのです。
気持ちが大切です。
ちょっとしたサービスはその気持ちが伝わります。
お客様の満足度が高まるのであれば、個人店レベルではサービスだらけでも良いのではないかと思うのです。