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しおり〜秋田・岩手・宮城【6泊7日】 後編


前編

中編


【5日目:宮城へ】

8:00 朝食

11:30 チェックアウト

車にて移動:約2時間30分

15:00 チェックイン

18:00 夕食


【6日目:宮城観光】

8:00 朝食

10:30 出発

車にて移動:約1時間

11:30 蔵王御釜

見学:約30分

蔵王の御釜
蔵王の御釜は「刈田岳」「熊野岳」「五色岳」と
周囲を3つの山に囲まれた火口湖です
お釜のような形からその名がつけられ、気象条件により
湖水の色が変化するため「五色沼」とも呼ばれているそうです
周囲は約1km、直径は約325m、水深は最深部で27.6mとされ
強酸性の水のため生物は生息していません
あらら・・・(いや予想はしていましたが)
ちょっと外に出てはみたのですが・・・
きびしいですね・・・
御釜の最初の噴火は1200年で、その後多数回繰り返しているそうです
最新の噴火は1895年五色岳から噴煙柱が立ち上り、大きな岩塊も噴出
したそうで五色岳~馬の背の表層を覆っている白色の堆積物は
この活動によるものとのことです
1939‐1940年には噴火こそしませんでしたが
御釜の湖水が全面白濁し、湖底の水温は100℃を超えたそうです
次に訪れる際は景色が楽しめますように

車にて移動:約30分

12:30 みやぎ蔵王こけし館

見学:約1時間

1984年5月開館
全国の伝統こけしや木地玩具を展示し
こけしの展示数(約5500)は世界1を誇るそうです
こけしは江戸時代後期、東北各地で木のお椀などを挽く木地師が
湯治場などの子どもの玩具として作ったものがはじまりとされています
こけしは師弟相伝の形でその製作技術や形模様などが
一族あるいは弟子にのみ伝えられてきました
宮城県 弥治郎系 福島県 土湯系
宮城県 鳴子系 宮城県 遠刈田系
山形県 蔵王系 山形県・宮城県 山形作並系
山形県 肘折系
青森県 津軽系 秋田県 木地山系
岩手県 南部系
寄贈された名品の数々


これほどたくさんのこけしを見たのは初めてでしたが
一つとして同じものがなく
見ていて飽きませんでした
自分好みのこけし、そうでもないこけしなどと
気がつけばチェックしていました
テレビ番組でこけしが好きとおっしゃるタレントさんを
拝見したことがありましたが
少しだけ気持ちがわかりました

車にて移動:約30分

14:00 お宿に戻る

18:00 夕食


【7日目:松島、瑞鳳殿、帰阪】

8:00 朝食

10:50 チェックアウト

車にて移動:約1時間10分

12:10 松島(西行戻しの松公園)

見学:約20分

西行戻しとは鎌倉時代の歌人・西行法師が
諸国行脚の折松の大木の下で出会った童子と禅問答をし敗れた為
松島行きを諦め道を引き返したという言い伝えが由来だそうです
具体的には
西行が「月にそふ桂男のかよひ来てすすきはらむは誰が子なるらん」と
一首を詠じ悦に入っていると、山王権現の化身である鎌を持った一人の童子がその歌を聞き
「雨もふり雲もかかり霧も降りてはらむすすきは誰れが子なるらん」と詠みました
西行は驚いてそなたは何の業をしているのかと聞くと
「冬萌(ほ)きて夏枯れ草」を刈って業としていると答えました
西行はその意味がわかりませんでした
童子は「才人が多い霊場松島を訪れると恥をさらしますよ」と諭し
西行は恐れてこの地を去ったという伝説があるということです
(*桂男=美男子 *業=仕事 *冬萌(ほ)きて夏枯れ草=麦)
西行法師といえば小倉百人一首86番
「嘆けとて 月やはものを思はする かこち顔なる わが涙かな」
”嘆けと言って月が私を物思いにふけらせようとするのだろうか?
いや、そうではない
本当は恋の悩みだというのにまるで月のせいだとばかりに
こぼれ落ちる私の涙であるよ”
でしょうか
「願はくは花の下にて春死なむ その如月の望月のころ」
”願うことには、桜の花が咲いているもとで春に死にたいものだ
それも(釈迦が入滅したとされている)陰暦の二月十五日の満月の頃に”
こちらもよく知られた歌ですね
今回はお天気が残念でしたー

車にて移動:約45分

13:15 瑞鳳殿

見学:約1時間30分

瑞鳳殿は仙台藩祖伊達政宗の霊廟で1637年に建立されました
1931年に国宝に指定されるも戦災によって焼失
現在の建築は1979年に再建されたものだそうです
政宗といえば天然痘で失明した右目に
眼帯をしている姿が思い浮かびますが
眼帯はあくまで映像作品中の演出であり
当時は何もなさっていなかったようです
振り返ってみると結構登りましたね
1593年文禄の役に従軍した際、政宗が伊達家の部隊に
あつらえさせた戦装束は絢爛豪華なもので上洛の道中巷間の噂となり
京都の住民も伊達勢の軍装の見事さに歓声を上げたということです
これが派手な装いを好み着こなす人を指して「伊達者」と
いうようになった由来と伝えられています
涅槃門 瑞鳳殿の正面門
涅槃とは煩悩を取り去った悟りの境地となる状態を意味し
広くは死という意味にもなるということです
こちらの横から入ります
政宗といえば「東北の雄」として有名ですが
非常に筆まめであったことや
お料理研究熱心で凍り豆腐や納豆、仙台味噌などの
開発や素地を作った方ということを知ると
別の顔も見えてきますね
拝殿 拝礼のために整えられた施設
本殿 政宗の尊像(御木像)が安置されているそうです
1613年政宗は年家臣・支倉常長とフランシスコ会宣教師ルイス・ソテロを
外交使節に任命し、使節団一行180余人をスペイン国王フェリペ3世
およびローマ教皇パウロ5世のもとに派遣しました(慶長遣欧使節)
これは今の感覚だと宇宙へ行くぐらい大変なことだったでしょうね
「伊達家五常訓」の有名な一節
仁に過ぎれば弱くなる 義に過ぎれば固くなる 礼に過ぎればへつらいになる
知に過ぎれば嘘を吐く 信に過ぎれば損をする
何百年経っても人の本質というのは
変わらないのではないかなと思いますね
本殿左に並ぶのは殉死者供養塔(宝篋印塔)
政宗の死去に際して殉死された
石田将監ら直臣15人とその家士5人の供養塔とのことです
死をもって主君への忠誠を示す殉死は美徳としてとらえられて
いたようです
感仙殿 二代藩主伊達忠宗(1599~1658)の霊屋
善応殿 三代目藩主伊達綱宗(1640-1711の霊屋

車にて移動:約35分;ここで小さいアクシデント!
仙台空港近辺にはガソリンスタンドがありませんでした
わたしたちはガソリンスタンドがあるところまで引き返し
再び仙台空港近辺へ向かうこととなりました
*追加情報:2023年4月、仙台空港近辺に
apollostation 仙台空港SS/東日本宇佐美
が開業したようです!

16:00 レンタカー返却

17:30 仙台空港

17:30 仙台空港 → 18:50 伊丹空港:NH738

19:00 伊丹空港


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