論点を共有し橋を掛ける
運動会シーズンとなりました。
昨年、ウチの子供が通っている幼稚園では、コロナの影響を大きく受け、
保護者は参加不可、子供達だけでの開催、となってしまいました。
今年は緊急事態宣言も明けた状況で、どのように開催されるのか?
気になっていましたが、幼稚園側から出された方針は
「保護者1名のみ参加可」でした。
年長さんの子供を持つご家庭にとっては今年が最後の運動会となりますから、それは大変残念な事だと思います。
そういう事もあり、ママさんたちが子供の送り迎えをする際、
「なんとか保護者2名参加としてもらえませんか?」と先生に伝えてみても、
「もう決まった事ですから」
とやや冷淡な対応・・・
感染者激減の状況と、園側の慎重すぎる対応、そこにギャップがあり、どうしてその結論に至ったのかも良くわからないまま、わだかまりが生じていったようです。そういった状況もあり、保護者代表の方が掛け合って、園長先生との保護者の皆さんと話し合いの機会を設ける事となりましたが、結局結論は変わりませんでした。
その話し合いには妻も参加しており、やり取りの内容を少し聞かせてもらうと
「そうですよね〜、わかります〜と先生は耳を傾けつつも、結局私たちの言い分は聞いてくれなかった」
「涙で訴えた人もいたけど、結論は変わらなかった」
こんな形だった、と。
私はこれを聞いて、
「幼稚園側が保護者の要望を聞いているという構図」
になっていることが気になりました。
結論に至ったプロセスは不明ですが、園としてはそれなりに熟考して出した答えだろうから、この形、アプローチだと、平行線を辿るしかなく、結論は最初から変わることはなかったのかなと…
私だったらどうするかな…と考えてみたのですが、まず
「保護者は本来参加する権利を持っている。
そしてそれが昨年に続き失われている状況となっている」
この事を前提として双方で共有する。
そこで、
「失われたままになっているその権利を取り戻したい、
その為に、園側とできることを一緒に考えたい、
ぜひ知恵を出し合っていきたい。」
という論点を共有する。
これに加えて、
「親子で運動会の経験を共有できたら、これからの子供との関わりの中で、辛い事があっても乗り越えられる一つの理由になるかもしれない」
と、すこし感情的な部分も醸し出しつつ、この結論に対する意味合いを投げかけてみる。
園と保護者側が同じスタートラインに立って、目線に合わせる、
そして論点を共有して、園側と保護者に橋を掛ける。
そうするとまた違う結論が出たのかも、と思った次第でした。
とはいっても、私はなかなか直接幼稚園の方々と接する機会がないので、実態にそぐわない外野からの意見に過ぎないかも・・・ですが、
話しあい、打ち合わせの目的に対して方針、戦略を立てて挑む準備をする事は、大事な作業かなと思います。
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