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京都ライター塾 講義レポート④

江角悠子さん主宰の京都ライター塾(10期生)に入りました。4回目の講義は「インタビューのやり方」。前回の企画書の添削とインタビュー実践に向けて学んだことをまとめています。


企画書を書いた感想とフィードバック

前回の課題は、江角悠子さんにインタビューする企画書をつくること。
江角さんは「テーマを決める⇒媒体を見つける、媒体を決める⇒テーマを決める」のどちらでもいいと言う。もしベタなテーマなら、過去記事をチェックして差別化するために切り口を変える必要があり、媒体をよく知って企画を出すことが大切だと。ほかにも、よく読んでいる媒体に企画書を出すのもおすすめだそう。

切り口には、企画作成者の興味が表れるというのも興味深い。確かに同じ人のインタビューなのに、10人のメンバーのテーマがほとんど被っていないのが面白いなと思った。

私はテーマに合う媒体を見つけるのにすごく苦労した。提出日の前日くらいに、やっとマッチする媒体を見つけたのだが、別の講義で教わったように、自分が書きたい媒体を決めておくのが良さそうだ。

フィードバック内容は、タイトルの付け方、タイトルと企画内容の表記をリンクさせること、構成から省いてもいい点など。江角さんから「私に響くタイトルでした」と言われたのがうれしかった。

毎回添削を受けるとき、自分の番までドキドキだ。他の人のフィードバックを聞きながらも、何を言われるだろうと不安な気持ちでいっぱい(他の人も同じ?)。そんなとき、他の人の文章はどれも素晴らしく見えて、自分のだけちょっとズレてる?と思ってしまう。今回の企画書作成では、以下が重要だと学んだ。

・なぜ江角悠子さんに聞きたいのか
・媒体を研究する
・読者が読みたいことは?
・タイトルには具体的なメリットを入れる

準備からインタビューは始まっている

ここからは取材をするまでの準備を教えていただく。課題だった媒体向けの企画書とは別に、取材先への企画書(依頼書)も必要だそう。もし撮影をする際は必ず事前に伝えておくことも大切。なぜなら、取材先の方に撮られるための準備をしておいてほしいから。レストランのシェフなら、コックコートを着用しているほうが様になるし、服装や髪型に気をつかう人もいる。原稿公開よりも、かなり前に取材をすることが多いので段取りも考慮しておかなくてはならない。

アポ入れは念入りに&相手の時間に合わせる

「メールを見ていない、忙しくて返信を忘れていた、迷惑メールに入っていた」というのは、よくあることだそう。電話で確認する場合は、かける時間を考えなくてはいけないと江角さん。これはレストランの予約をするときに、私自身も気をつけているのでほぼ同じだ。相手が忙しい時間や休みの日に連絡すると迷惑をかけてしまう。相手の状況を考えて、お店の取材ならなるべくお客さんがいない時間帯を狙って電話をかけることが大切だ。

原稿の目的を決めてから質問リストをつくる

「取材先の基本情報は調べておくのが必須。いまはネットで情報を得やすい時代なので、公式サイトやSNSなどで、創業日、歴史、どこで修業したかなどを把握しておく。取材時は、誰も書いていない素材をあつめる気持ちで臨むといい」と江角さん。社長インタビューなどでは、あらかじめ質問リストを送っておくことも多いそう。そこからより掘り下げた質問ができる効果もあるとか。
江角さんは取材時に、カバー付きノート、三色ペン、カメラも持参する。立ちながらメモするときにカバー付きノートは便利だし、色分けしてメモできれば後で見やすくなる。お店のメニューやディスプレイなどを撮影しておくと、原稿を書くときに役に立つのだそう。

先日、とあるイベントに参加したとき、椅子しかなくてメモがすごく取りにくかった。ちょうど立ちメモできるカバーがほしいと思っていたので、早速ノートカバーを購入した。

インタビュー当日は段取りを

当日はまずインタビューの目的を共有し、段取りを決める。撮影後に話を聞くのか、話を聞いてから撮影するかは、現場によって異なるそう。特に指定がなければ先に話を聞いてから撮影すると江角さんは語る。話を聞いてから、関連するものを撮影できるメリットがあるそう。またインタビューが終わったら、原稿確認の締め切り日をしっかり共有しておくことも大切。雑誌だと締め切りは絶対なので、取材相手がお店にいない日や、可能なら連絡先(メール等)も聞くと江角さん。締め切りを守ることもライターの大事な仕事だ。

話の引き出し方&インタビューあるある対処法はかなり有益

インタビューでは、初めましての相手に話を聞くことも多く、江角さんでも毎回緊張するそう。豊富な取材経験で培った10のコツを教えていただいた。すべてが重要なことばかりなので印刷してノートに貼っておくことに。いつかの取材時に絶対に役立つだろう。

「オンライン取材時は、話に集中できる環境をつくる。もしインタビュイー以外が参加するときはミュートにしてもらい、余計な音が入らないようにする」と江角さんは言う。また、相手が話してくれない、次の質問が出てこない、相手の機嫌が悪いときの対処法も教えていただく。

次回のインタビューワークに不安を感じていたが、江角さんの話を聞いて気持ちが少し楽になった。ペアになってインタビューワークも実践。全然うまくいかなかったが、プチ体験ができて気づきも多かった。

学んだこと、ワークの反省点を活かして、次回はいよいろ江角さんへのインタビュー実践。ドキドキだけど、「ライター塾では失敗を恐れないで」という江角さん言葉を励みに、インタビューを楽しむことを意識しよう。

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