見出し画像

京都ライター塾 講義レポート⑥

江角悠子さん主宰の京都ライター塾(10期生)に入って3ヶ月。いよいよ最終回となりました。これまではオンラインでしたが、江角さん、10期生のメンバーが京都に集合して対面講義。6回目の講義内容や、直接交流して感じたことをまとめました。

最終講義は京都にあるシェアオフィスの一室で

今回は京都下鴨にあるシェアオフィスで、朝9時からの講義。久しぶりに早起きしてシェアオフィスに着くと、江角さんが出迎えてくれた。10期生のみなさんも続々と到着し、初対面の喜びを分かち合う。みんな画面越しで見るよりキラキラしていて、あいにくの雨模様を打ち消すような明るい雰囲気。おしゃれなシェアオフィスにテンションも上がり、ワクワクしながら講義がはじまった。

Whatever SHIMOGAMOのラウンジスペース

フリーランスのメリット・デメリット

会社員を経てフリーライターになった江角さんが、メリットやデメリットを語る。会社員⇒フリーランス⇒会社員⇒フリーランスと、環境を変えながらいまの働き方を手に入れた江角さんだから説得力がある。私が共感するフリーランスのメリットは次のとおり。

・満員電車に乗らなくていい
・自分で仕事を選べる
・仕事の合間に家事ができる
・好きな場所で仕事ができる
・自分の力で稼げるようになる(生きる力を得られる)

もちろんフリーランスにはデメリットもある。「収入が不安定になることもあるし、保険・年金など自分で手続きしなければいけないことも多い。会社員の一番のメリットは安定した収入が得られ、これらの手続きを会社がやってくれること。理想は会社員を本業に、副業で好きなことを書いて仕事にすること」と江角さん。本当のそのとおり。いきなり会社を辞めるのはリスクがある。
とはいえ、私は本業の将来に不安を感じ、体調不良も重なって2年ほど前にサラリーマンを辞めた。未経験でフリーランスライターになったが、初めて自分らしく生きている実感がある。デメリットを上回るメリットがあると感じているので、これからもフリーライターとして生きていきたい。

仕事を依頼してもらうために必要なこと

初回講義から何度も「自分を知ってもらうためには、情報発信することが大切」と江角さんは語る。「ブログやnoteを見た人から依頼が来ることもある。いま書いたものがすぐに読まれなくても、1年後、2年後に仕事につながることも。だから継続して発信することが大切」と。

実は最初の講義がはじまったとき「江角さんは有名人だからブログを見た人から依頼が来る。私なんかが発信したって誰も見ない」と思っていた。
でも違う。何年もかけて自分の好きを発信し、実績を公式サイトにまとめて自分をブランディングしてきたからこそ、いまの江角さんがある。私はその努力をする前から「私には無理。できない」と決めつけていたのだ。
ライター塾のおかげでnoteを書く習慣も身についたから、今後も継続していこうと思う。

一緒に仕事をしたい人になる

「取材先のカメラマン、お店の人の紹介など、仕事は人からやってくる。人とつながることで、新しい仕事が舞い込んでくる」と江角さん。さらに「返信が早い、提案ができることも大切」と語る。どんなにいい文章を書けるライターでも、締め切りを守らければ次から依頼は来ない。ライターにとって締め切りは絶対なのだ。

ふと自分が担当してきた案件を考えてみると、一度仕事をした方から、好条件で別の案件のオファーをもらったことがある。ライターとして執筆していたメディアで編集者に起用されたことも。オンラインとはいえ、「仕事に対する姿勢やコミュニケーション」を評価していただけるのはうれしい。これからは対面のつながりを増やし、人とつながって仕事を獲得していきたい。江角さんのように「書いて、しあわせになる」を私も実現させるのだ。

江角さんが大切にしている理念「書いて、しあわせになる。」

気づきがいっぱいの対面ペアワーク

最後のペアワークは、自己分析ノートの「自分理念」をまとめること。私は事前に自己分析ノートを書いてきたものの、内容が抽象的。自分の強みやnoteで発信すべきことが不明確だった。

今回のペアワークのお相手は、イタリア万年筆の輸入代理店代表を務めているMさん。これまでの経歴を伺い、万年筆を試し書きさせていただいたり、私も大好きなナチュラルワインについて興味深いお話を聞いたりと、楽しいひととき。好きがあふれている人は、本当に輝いていると感じた。

私の好きなことも聞いてもらう。うさぎを9年飼っていたこと、うさぎ好きな理由、山が好きで登山メディアのライターをやっていて、ウェア・ギア集めをしていることなど…。履いている靴、時計、リュックも山に関するこだわりのものばかりだ。時計をお見せして、私のこだわりに共感してくれたこともうれしかった。そして何度もMさんから「そんなに好きなのになぜ発信しないの?」と言われ、今日ここではじめて発信の方向性が見えたのだ。

noteの発信についてのアドバイスもたくさんいただく。登山でも女性目線で発信すれば見てくれる人は必ずいるし、普段の暮らしに山道具を取り入れていることも、うさぎと登山のギャップも面白いと。
自分が当たり前だと思っていたことは、人から見たら十分な強みだったのだ。「そこまで語れるならもう変態(偏愛)」と言われたのがうれしくて、様子を見に来た江角さんに「私が発信していくべきことが決まりました!」と思わず報告してしまった。

自分の理念を発表する

ペアワーク後、最後に自分理念をみんなの前で発表した。

・仕事を詰め込み過ぎず、自分の時間を大切にする
・家族との時間を大切にする
・会いたい人に会いに行き、行きたい場所に行く
・人にすすめられない仕事はしない

うまくまとまらなかったが、やるべきことは見えてきた。これからは、もっと外に出て積極的に人と交流していきたい。
他のメンバーが、これまでの講義をとおして見つけたもの、やりたいことを話す様子はとても生き生きとしていて、10期生のみなさんから、たくさんのパワーをもらった(しっかりメモもとった)。この先のみなさんの活躍が本当に楽しみだし、自分も頑張らなくてはと思った。

今回の講義で強く感じたのは、“リアルだと臨場感が伝わるし話しやすい”ということ。ちょっとした会話だけでなく、深く話せるところも魅力だ。実はこの対面講義が楽しみで、受講を決めたのも理由の一つ。一人旅で訪れるほど何度も通っている京都に、学びの場があって本当に良かった。

スパークリングワインで、卒業を祝う

午後のプロフィール撮影会の前に、なんとワインで乾杯することに。江角さんが用意してくださった下鴨デリのお惣菜は、豪華でどれもすごくおいしかった。ワインエキスパートのMさんセレクトのワイン2種飲み比べもできて、なんという贅沢な打ち上げ会。江角さん、Mさん、今回の講義をサポートしてくれたなつみとさん、講義を受けながら動画を撮影してくれたまみさんにも感謝を伝えたい(ありがとうございます!!)。

江角さんがご自宅から持参してくださった、みもざとともに。
みもざの花言葉:優雅・友情(日本)、感謝(イタリア)、思いやり・感受性(フランス)

これからの話や仕事のこと、次のイベント(?)の企画など、にぎやかに会話が進む。お酒の勢いもあってより盛り上がったのかもしれないが、とても楽しい時間を過ごせた。

プロフィール撮影会はシェアオフィスと洋館で

お楽しみのプロフィール撮影会は、シェアオフィスと洋館で。プロカメラマンとして活躍しているライター塾の先輩が来てくださり撮影がはじまる。
10期生のメンバーがそれぞれ考えてきたイメージを伝えて、次々と撮影していく。場所やポーズを変え、撮られている姿を見るのも楽しい。ときどきカメラのモニタを見せてもらい「きれい!かわいい!かっこいい!」とにぎやかに撮影が進んでいく。

自然なポーズ、笑顔をつくれることも立派な特技だ。ただそこに立っているだけでいい感じの雰囲気が出る人もいる。私もそんな人になりたいけれど、かなり難しそう。でもありのままの自分、歳を重ねていくことを楽しめればそれでいいと思う。

江角さんの私設図書館の一部(場所は非公開)

京都ライター塾は、人生について考える時間

今回で京都ライター塾は卒業。まずは「仕事を選び、新しいことに挑戦、発信すること」をはじめようと思う。江角さんや10期生のみなさんと、切磋琢磨しながら学んできたことで、自分がやりたいこと、好きなことが見えてきた。
自分の気持ちに正直に生きていきたいし、自分の時間も大切にしたい。人生の折り返し地点を過ぎて思うのは、「健康な体と、好きなものを食べられる日々、自分の好きなことをできるのが当たり前ではない」ということ。あと残りの人生だって、きっとあっという間だ。

「ライター塾で学びたい」という共通点だけで、江角さん、10期生のみなさんと出会えたことも奇跡だ。年齢も仕事も住んでいるエリアもそれぞれで、受講のきっかけも異なる。そんなみなさんと出会えて、3か月間一緒に学べたことに感謝したい。これからみなさんがやりたいことを実現させて、穏やかで幸せに暮らしていけますように。3か月間、本当にありがとうございました!そしてこれからもよろしくお願いします!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?