バイト
ゆっくりと肌に空気を浴びながら歩き出すと、それと同時に枯れた葉と沈んだ心が道端に転がるのを感じている。
またこの季節か、と思う。
少し前まで暑かったような、気がしないでもない。
音楽を聴くと失恋をした訳でもないが何故か勝手に落ち込む。
さっきまで見えていた青い空の虹は既に居なくなっていた。
霧雨が降ったり、止んだり、少し変な天気をしていた。
秋の日差しが心地良い。
生きる為のバイトを始めた。
移動は助手席に乗っているだけなので眠くなる。
来週からは雪の予報が続いている、だいぶ寒くなっているのがわかる。
どうしようもない日ばかりが積み重なっていく、それを見ているだけで吐き気がする。
生きているだけの屍になりつつある。
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