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秋刀魚、鰤の細巻に米上がる「英」さんで一献

 秋刀魚様がいっこうに太らない太らないと思っているうちに、鰤も私も丸々と太ってきました。もう一度くらい脂ののりきった秋刀魚様を食べてから冬を迎えたい。そう思っている脂ののった中高年のブログへ酔うこそ。

 先日、といっても半月ほど前でしょうか、英さんにうかがったら「秋刀魚」の札がかかっておりました。こっ、これは

念願の秋刀魚様の細巻

 をいただかざるを得ないと注文。
 海苔ぱりっ、細巻なのにほどけるシャリ、しゃきしゃきの葱に、、、そして蕩ける秋刀魚様。米あがる美味しさに米っちんぐ。

正装

 Tシャツパーカーで伺えたので10月のことだったと思います。11月に入り、京都は驚くほど寒くなりました。一杯目にはいつも冷え冷えの田酒をいただいておりますが、これからの季節はまつもとをいただきたくなります。
 んが、英さんでは熱燗を呑むことができない理由があるのです。
 斜め前の高倉屋さんは温めたお酒がコップで出てくるのですが、英さんは徳利ごと湯煎して温めてくださり、徳利とお猪口で供してくださります。風情があっていいのですが、お猪口が小さくてひっきりなしに注いでしまうし、目が悪いので失敗して零しそうになるんですよね。
 いや、手が震えて注げない、なんてことはないですよ。ええ、決して。

かんぱち、秋刀魚様、穴子

 握りでも美味しい秋刀魚様。とろけますな。臭みなどあるはずもない。
 お酒は一杯目田酒が終わり、二杯目の笑四季へ。大抵3杯目が澤屋まつもとになり、そこで〆。約30分で3合弱呑むという定番コース。

 英さんに頻繁にうかがっているものの、noteにはしばらく書いていなかったのでまとめて投稿です。
 以下、別の日にいただいたもの。

鮪のづけ、イカの昆布締め、自家製煮穴子

 漬かりすぎていない、もちもちしすぎない漬け、大好きなんですよね~。ねっとりイカも美味しく、ふわふわ煮穴子は言わずもがな。
 英さんは穴子を月曜日に仕込まれることが多く、煮たてのふわっふわ穴子を食べることができるのは月曜日のお愉しみ。憂鬱な月曜日も英さんのおかげで楽しみになります。
 あ、英さんは12時から18時までの通し営業なので、仕事終わりにすたこらうかがっても間に合うのです。仕事終わりに小走りでうかがい、きゅーっと呑む日本酒は五臓六腑に染みた渡る。

かんぴょう巻

 これまた別の日。かんぴょう巻は土日限定なので、平日派の私はなかなか出会うことができないんですよね。見てくださいこのかんぴょうの量。
 これには熱燗ですな。麒麟山、開春あたりがお勧めです。きゅーっ。

鉄火巻き

 英さんで外せない鉄火巻。観光でこられたであろう初めてであろうお客さん達が、錦セットだけで帰られると残念だなと思ってしまいます。せめて英セット、できれば鉄火巻を食べていただきたい。
 お一人様の方は、私同様鉄火巻又は細巻に握りを数貫がお勧めです。もちろん日本酒は必須。

 で、今の時季にお勧めなのが、

鰤の細巻

 秋刀魚様と異なり、鰤は冬季常にありますので、ぜひ食べていただきたい。そして、合わせるお酒は笑四季。この時季だけセンセーションがしぼりたてのうすにごりにあります。細巻ぱくり、笑四季きゅっ!たまりませんなっ。フレッシュなバナナとメロンの香りと美炭酸をぜひ冷酒で楽しんでいただきたいところですが、普段うすにごり、にごりがない英さんでうすにごりの熱燗が呑めるのはこの時季だけなので、笑四季の熱燗もお勧めです。その場合は鰤は握りで。口の中で極上鰤シャブが出来上がり、シャブでgo to heaven。言い方がぎりぎりアウト。

 英さんの斜め前が高倉屋さんなので、英さんの開店15分くらい前から並び(土日祝日は30分前くらいがお勧め)、一献した後、高倉屋さんでゆるっとおでんで一献はご機嫌よ。あ、高倉屋さんは月曜日、英さんは水曜日が定休日なのでご注意を。

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