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ココロに効く見守りカメラ 〜ねこ様と人間教育 ②


元子猫が見つかった。そして確保された。
読んでいただいている皆様、ご心配をおかけ致しました。


実はこちらも待つことをしながらも、打てる手は打ってきた。

これを導入したのだ。

愛嬌を感じるお姿

何か動きがあると撮影してくれる、赤外線機能つきのカメラロボが密林からやってきたのだ。だいたい6000円くらい、通信機能はなくてマイクロSDカードに記録する、単三電池4本で稼働するタイプだ。

そして玄関横の台には、かつてあの元子猫が「じぶんのおうちだー」と親しんでいたケージを雨が降らない限り置くこととした。
その中に、猫ご飯と彼の大好きなネズミちゃん(3代目)を配備し、彼の来訪に備えたのだ。ケージの中ならカラスはご飯をついばめないし、他の野生動物も警戒して入りにくい、はず。さらに予備のネズミちゃんも7代目まで確保された。長期戦を覚悟してのことだ。

成果は意外に早く出た。セットした初日の夜から怪しい猫が写っていたのだが、2日目に動きがあった。

ネズミちゃん大好き!

確定である。拉致されたネズミちゃん(3代目)は行方不明となったが、翌日、斜向かいのお宅の前で、遊び倒され白いふわふわの内臓があらわになった状態で発見されるに至る。

しかし、これはいけない。自由を堪能している。
このままでは、奴は本当に野良になってしまう。


そのような危機感のもと、新たな作戦が立案された。
またしても密林からやってきた、捕獲かごがケージに代わり配備されたのだ。かご奥に美味しいちゅーる絞り出しペーストやら何やらを置き、それにつられて入り込んだ元子猫がその手前のフラップを踏むと、入口の柵がバネで閉じるという寸法である。


ところが、翌日もその翌日も、ご飯だけなくなっている。釣りで言うところのクサフグにたかられた状態である。毛皮の柄は鯖に近いのに。
再び仕掛けたカメラを確認したところ、元子猫の特徴が、その罠を図らずも回避させていたことが判明する。

奴は首がやたら長いのである。

ご飯をたべるときも、精一杯首を伸ばして食べる習慣が身についていたからか、フラップの手前で前足を揃え、首を伸ばして食事ができてしまうようだった。少し跳ね上がっているその形状が、そこを踏まないでというサインになってしまっている。

即座に我が家の実質的領主より、自分にトラップの改良命令が下った。車から電動ドリルやら何やらを持ち出して、リンク棒を曲げ直したり、フラップと棒の接続部を変更したりして、フラップが平坦に近い角度からでも作動するよう、開度の調整をおこなった。

成果は翌日に出た。
昼間、こちらが外出する際に半外猫のママさんも出たがったため、庭側から外に出した。

そして暫くして帰宅した家人が見たものは、玄関横のオリの中で哀しく鳴き叫ぶママさんの姿であった。
猫に言い含めるのを忘れていた。すまん。


だが、その改良のこうかはばつぐんだったようで、次の日の夕方に元子猫はあっさり捕まった。
ただ、こちらは全く鳴き声を出さず、ひたすら自力で出ようと網を叩いていたらしい。健気だ。

好奇心は猫を殺すという格言があるらしいが、好奇心パラメータSSクラスの奴が無事に帰宅できたのは、おなじく評価SSの臆病さにより放浪中の彼の命が守られたからかもしれない。極端なバランスではあるが。



そして、彼は我が家に回収された捕獲かごの中から引き摺り出された。
その際、またしてもこのおっさんは猫殺しであるという認識を上書きしたようで、自分と階段で出会うと相変わらず上から威嚇してくるようになった。良かったというべきか。
そして我が家の女性軍には、捕獲翌日の深夜3時から寂しいと甘えまくり、またしても睡眠不足に陥れたが、次の日からは平常営業に戻ったようだ。
さすがは、身体は大人、頭脳は子供と評される逸材である。立ち直りが早い。
おかげで、今日は自分も猫釣りをしっかり堪能することが出来た。


ただ、我々にとってカメラロボの効果は絶大だった。安否だけでなく、その様子まで手に取るようにわかったからだ。
妻も外の音に耳を澄まし、よく眠れない夜がつづく状況から解放されたことで、建設的な救出作戦立案が捗った様子である。
ただし自分は睡魔には勝てず、そこまでのことはなかったことをここに告白しておく。

でも、相手の実態は何も変わらないのに、見守る側はその様子を把握できるだけで、とても心理的に楽になることを知ったのは大きな発見であった。

ならば、これが離れて暮らす高齢の父母に対しても同じようなことが言えるだろう。

そこで、そういった感知機器やカメラ類のご紹介をしたいと思ったのだが、残念なことに、こちらは野生動物用カメラしか使っておらず、具体的にそれら見守り用のカメラなどを使ったわけではないので、リコメンドするには力不足なのは否めない。

なので、それらを実践されている方のマガジンをご紹介することで、それに替えさせていただければ幸いであります。


また、介護保険でも認知症徘徊感知機器というジャンルがあるので、その話もおいおいできれば。

ざっくりですがご報告と、無理くりな介護への関連付けでありました。


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