野口哲哉展で空を飛ぶ鎧武者をみた
富山県富山市には森記念秋水美術館という日本刀や甲冑などを専門に展示している美術館がある。いわゆる地元で成功した名士が個人所蔵を公開するために建てた新しい美術館だ。企画展も特定のテーマに沿った日本刀とかそういうのが主で、実際9月以降は薩摩の刀剣とかいうのをやるそうだ。
その森記念秋水美術館、いまは日本の武者をテーマに…テーマに?作品を作っている野口哲哉氏の作品を展示ているので、それを見てきたのだ。
なお、この美術館は常設展の撮影やシェア可だが、今回は企画展もオーケーだった。
入口にはとどんと甲冑と企画展ポスター。翼の生えた武者が味わい深い。ちなみにこの甲冑は着れ……はしないかもしれないが、記念撮影可能。
常設展はこんな感じ。重要刀剣から文化財まで様々な刀剣や甲冑が展示されている。廊下には刀造りの工程解説や地元の刀工についてなどの解説もある。この部屋の中央部にあるショーケースでは…
部屋に入りきらなかったのか、企画展の一部が展示されていた。本物の刀剣に囲まれて展示してある、ピアノを弾く武者の絵。シュールである。
さて企画展。
壁には絵画、内側には立体物。どこもかしこもジャパニーズトラディショナルとトンチキが融合したようなものばかり。
風船追物語図。これすごい好き。飛んでいく風船となすすべもなく眺めるサムライたち。哀愁がスゴイ。
立体ものも良い。これは手に持ったスマホからヘッドホンで音楽を聴くひと。人体の造形がすごくいいですね。たぶんそういう大きさの人を捕まえて剥製にしたのだと思う。
ロケットを背負って飛ぶおじさん。これが歴史の闇に葬られたサムライ真実か。
日本刀とか甲冑とか、そういうのが好きな人にはたまらない美術館に混じったユーモラスな展示だった。
野口哲哉展は8月25日までだ。エッもうすぐ終わっちゃうじゃん!さあ君も行こう。
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