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藤原隆洋展をみてきた(発電所美術館)

すっかり気に入ってしまった富山県入善発電所美術館にまたまた行ってきた。下は昨年夏の記事。

この後にも冬の展示(天井から定期的に落ちる花弁が開催期間中に床をどんどん埋めていく)を見に行ったが、今夏の展示はなかなかタイミングが合わず行けなかった。
ちなみに今夏の展示は床一面に絵がドーン!その上を歩いたり、舞台にしてアートイベントをやったりというもので、期間が終わった今は上から床色を塗りつぶされている。勿体ない!

そしてこの秋冬にかけて開催されているのが藤原隆洋展だ。

今回の展示は写真撮影NGだったので、記事などの写真でイメージを掴んでいただくしかない。だが、写真で見てもわけがわからない展示だった。

メインの作品《In the Darkness》は天井から吊るされた大量の糸(長さが若干まちまちだが、下部をみると絡まったりしないようにしてある)に光を当ててあるもの。
写真で見ると光のカーテンのようになっているが、実際に見ると角度によって大きく見え方が変わる。逆光で見ると混在する短い糸の先端(ちょっと曲がっている)に光が反射してキラキラと光り、横から見るとシルエットがぼやけた光のカーテンのよう。糸を通過して床や壁に写った影もまた作品の一部だろうし、さらに会場が会場だから2階から見ることもできる。

もう一点の新作展示は間接照明を反射する板を定期的に波打たせて影の揺らめきをみるというもの。

ぶっちゃけメインの展示はこの2点のみで、あとは事務所に小さい旧作が数点と参考映像1本しかないのだが、メイン展示だけでもずっと見ていられる作品だった。
スタッフのお兄さんは今回も気さくに説明してくれるし、作家に口止めされていると言いつつ制作手伝い時の苦労話をいろいろしてくれる(毎日毎日糸を吊るし続ける作業は気が狂うかと思ったそうだ)。


わたしがnoteに「展示会行ってきたよ~」と書く美術展はたいてい書いた時点で期間がギリギリとか終わってたりするが、これは2020年3月22日までやってるのでまだまだチャンスはある!

県内でも田舎の方で交通の便が悪いので、そこはがんばって!。


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