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ファは「ファントマだ」のファ

わたしが現在noteやTwitterなどSNSでアイコンにしているオレンジ色のロボはわたしのオリジナルではなくて元ネタのあるファンアートだ。パワポで描いた。

これは「ファントマ」というロボットで、私が……いまからおよそ30年ちかくまえ……に通っていた幼稚園での音楽教育につかわれていたイラストの一つが元ネタだ。

みなさんはドレミの歌といえば「ドはドーナツのド、レはレモンのレ」といったフレーズを思い浮かべると思う。いまではわたしもそうなのだが、幼稚園の時はちがった。メロディも正確な歌詞もおぼえていないが、わたしが学んだドレミに対応する単語はこうだ。

ド どろんこだ(赤い犬が泥んこになっている絵)
レ レスリング(黄色い亀がレスリングをしている)
ミ みんなであそぼう(緑の小鳥が電車ごっこをしている)
ファ ファントマだ(オレンジ色の謎ロボット)←!?
ソ そらまでとぼう(空色のパンダが風船で飛ぶ)
ラ らんぼうはやめよう(紫色のウサギがゲンコツをしている)
シ しかられた(茶色の鹿が泣いている)

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小学生になったあとにこの話をしても別の幼稚園からきた友だちは知らないというし、ドはドーナツのドだと言って信じてくれなかった。しかし実際わたしはコレでべんきょうをしてきたし、現実にオレンジ色の謎ロボットがファを担当していたのは確かだったのだ。じっさい、今でもこれらのイラストが描かれた幼稚園バスが地元を走っている。

高専生時代にも何人かに「ファントマを知っているか」と訊ねたことがあったが誰も知らなかったし、母校のみで実施しているオリジナル音楽教育だったのだろうかと思っていた。インターネットで「ファはファントマのファ」で検索してみると、知恵袋で質問している人がいたので他にもあることがわかった(質問者が同じ園の卒業生である可能性もあった)が、ベストアンサーはてんで見当違いのことを言っていたので、結局その正体はなぞのままだった。

ところが、数年前に幼稚園児時代のテキストを掘り起こしていたら(上の画像にも載っているが)「木下式の音感かるた」というワードが目に入った。インターネットで検索していると元ネタが判明し、どうやら「木下式音感教育法」という幼稚園児向けのそういう教育法らしい。母校だった園はそれを採用していたというワケだ。

20年くらい謎だったオレンジ色のロボの出所が判明した私は、のどに刺さった小骨がするりと抜けたように感じたのだった。


まあ、母校オリジナルの音楽教育じゃないということがわかっただけで、結局ファントマが何者なのか、なんで急に動物に混じって登場したのかはぜんぜんわからないのだが。

抜けた小骨が胃壁に刺さった気分だ。

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