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税務マネージメントの重要性

投資対効果に見合った物件のバリューアップをして収益を最大化したら、次に重要になってくるのが税務マネージメントです。
税務マネージメントって、簡単に言うと「納税節税をうまく使い分ける」ってことです。

不動産投資の拡大期においてはどんどん納税をして金融機関の評価を上げて次なる融資を引きやすくし、逆に成熟期になったら拡大よりもなるべく現金を残すための節税をする。そんな使い分けです。

当然、これらはルールの範囲で実施する必要があるので、税金の基礎知識が必要です。

まず、税金の基本的な仕組みが個人と法人では違ってきます。
個人は総合課税分離課税の2つのグループに分けて考えます。
この2つのグループを一緒にして損益通算というのができません。
損益通算とは、黒字と赤字を相殺するということです。
給与所得は総合課税で株の収益は分離課税なのですが、株で損をして赤字になっても、それで給与所得を相殺して所得税を減らすってことは出来ないのです。

不動産所得は総合課税のグループです。
不動産所得が赤字であれば、給与所得と相殺できます。
ですから、収益の出ない投資用新築のワンルームが「節税になりますよ」と売られているわけです。

一方、法人税はこれらが一本化されています。
全ての収入と費用を通算してプラスの収益が出れば、これに法人税がかかってくるという仕組みになっています。
ですから、法人で物件を購入していった方が税務マネージメントは柔軟に行うことができます。
家賃収入をさまざまな費用や損失と相殺できるからです。

ちょっと重要な感じがしてきましたね。
次回はもう少し、税金の基礎知識を見ていきましょう。

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