イヤホンにこだわる理由
CYANOTYPEでCDをレコーディングしたとき、音源を2つ作ってます。
①CD用の音源
②ハイレゾ用の音源
さて、この2つ、作品の「情報量」が違います。ハイレゾの方が音がいいと言われてますが、どういうことでしょうか?
インスタントラーメンで例えてみよう!?
分かりやすくするために、この2つをインスタントラーメンに例えてみましょう!?
①麺を茹でるのにたっぷりのお湯を使います。茹で上がったので鍋にスープの素を入れて溶かしてから丼へ移します。が……お湯が多すぎて丼にスープがすべて入りませんでした。食べてみると少し薄味です……なので塩を足して食べました。
②麺を茹でるのに水の量を計量カップで量って茹でます。茹で上がったので鍋にスープの素を入れて溶かしてから丼へ移します。そのままいただきました。
①がCDで②がハイレゾですが…うーん……逆に分かりにくいかな(^_^;)
ラーメンに例えないで言うと、CDは44.1kHzとサンプリング周波数が決まってますが、ハイレゾは96kHzが主流です。(もっと高かったり低かったりもしますが。)
ちなみにDVDはCDよりも高音質で48kHzだったりします。噛み砕くいて話すと数字が高い方が情報量が多いってことですね。
スタジオでのレコーディング
さて、録音で、スタジオでの高級機材を使っていい音で録音します。出来た音をいい音で高級機材を使って再生します。(色んな環境で聴かれることを考慮してあえてラジカセで再生したりもしますが……)こうして出来た音源をそのままCDにすると、溢れたスープを捨てるように、データを切り捨てないといけなくなります。
ハイレゾなら割とその辺り、融通が効くので出来た音をそのまま皆様にお届けすることが出来たりするんですね。
なら、CDはやめてみんなハイレゾで配信すればいいのでは……?
ハイレゾが普及しない理由
CDを買わないでわざわざ少し高いハイレゾ音源を購入しました!が、再生出来ませんでした……
まず、再生機器がハイレゾ対応してないと駄目です。スマホで聴くならハイレゾ対応のアプリを使わないと再生すら出来ません。
こうしてお金と手間をかけてハイレゾ音源を聴いてみます。
……音がいい気がするような?気のせいのような?これだったらCDでいいような?
というわけで現在の状況に至る、という感じでしょうか。
そもそも最初からCD音源を作ればいいじゃない、という話になりますが、ハイレゾ→CDはいくらでも可能ですが、逆に存在しない部分を補うことになるCD→ハイレゾは非常に大変ですので、今後のこと(あるかどうかも分からないリマスターやらなんやら)を考えるといい音で録っておきたいと制作側は考えます。
ハイレゾの効果は薄い……?
結局この人何が言いたいの?と思われてしまうかもしれませんが本題はここからです。
ライブで演奏する際に、自分の音や周りの音をモニタリングするためにFitEarさんのMH334というイヤホンを導入しました。このイヤホン、耳の中の型取りをして作る、自分専用のイヤホンです。インイヤーモニター、略してイヤモニなんて呼ばれてます。よくテレビとかでアーティストさんが耳にはめてるアレです!
仕事用に買ったこのイヤモニ、想像以上に音が良すぎました!
というのも、音の流れがはっきりと分かるんです。今まで聴こえなかった音なんかも聴こえてきたり。そうして聴いていくと、作った人の意図みたいなものをより強く感じられるようになりました。
その意図をより求めて、音楽用のプレーヤーを買ったり、イヤモニのコードを買い替えたり、色々と試すようになりました。
ハイレゾの話に戻します。再生環境を良くするとハッキリ分かるようになります。特に空気感や音の切れ目など、輪郭がより立体的になると言うか……それからはハイレゾがあれば必ずそちらを購入してます。
音に込めた意図の意味を想像したり、アーティストさんによる音の違いなどをより明瞭にして聴き比べたりするのはものすごく楽しいです。あーこの音はここで分かれてここで合流するのか、とか、ボーカリストさんの息遣いや声の終着点をギリギリまで楽しんだり……
音の良し悪しって、好みによる部分が大きいので、レコードの暖かい音やカセットテープのアナログな音が好きな人もいるので、一概には言えません。が、音楽が好きな人は試してみる価値があると思います。知らないまま、音楽と一緒に過ごすのは勿体無かったと思ってしまうかもしれません。私がそうだったように。
次回のnoteでは、音楽を聴くために使ってるイヤホンや音楽プレーヤーの紹介を細かくしてみたいと思います。
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