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作曲の仕方 ②歌詞をメロディーにする

前回のように作った歌詞にメロディを付けて曲にしていきます。ここで曲の構成を大まかに決めることが多いです。起承転結を考えたり、1番と2番で文章量が違うのでここで違うパートを持って来ようとか。逆に構成を重視してエピソードを削ったり、ほかの場所に移したり……。そうして細かい部分を作っていくのですが、大切なのは頭の中の海宝くん(CYANOのボーカル)の声で歌ってもらうこと。自分が歌ったり、ピアノで作ったりすると、海宝くんに歌ってもらったときにズレが生じるので、ここが一番大切な部分かもしれません。

このメロディー作成作業は頭の中で作ったものを、必ず何らかの形で残さないと忘れる可能性が非常に高いので、スマホの録音機能を使って吹き込みます。
電車の中で作曲作業が進むと大変で、車内で録音する訳にもいかず(いや、誰も居ない車内で録音したことはありますが…)旋律を忘れないように繰り返し繰り返し頭の中で歌い続けてもらいます。到着するまで一生。到着するや否やホームに降りて、隅でこそこそと小声で歌ってる姿は相当恥ずかしいです。が、忘れてしまうのが何よりも怖いです!気づかれてないといいな。無事に忘れず吹き込むことが出来れば一安心。

そんな訳で、何で作曲してるか、と言われると歌です。誰にでも出来るもっとも簡単な方法です。お腹空いたときに「おーなか空いたーよー?今日はらーめんたーべーよー。今日もらーめんたーべーよー?毎日たーべーよー。」なんて適当に歌える人は立派な作曲家だと個人的には思います。

前回のように作った歌詞の中で、歌詞の文字数が少ない場合は取り合えず、1番だけを作って様子を見ることが多いです。稀に全部一気に書けちゃうこともあるのですが、基本的に一度では完成できないので、その場合は別の曲の歌詞の続きを考えます。複数の曲を並行して書き進めていって、曲の下書きを大量に作っていきます。こうして積もっていく未完成の楽曲たち。

次回はいよいよパソコンを使って曲を形にしていきます。

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